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突然の告白2


昨晩、母と父からの突然の告白。



「ーーーーお母さんが吸血鬼?」


「そう。黙っててごめんね。」


「え、お父さんは知ってたの?」


「当たり前だよ。吸血鬼と人間の結婚って

 認められてないから、駆け落ち同然だったし」


「.....え?」


私の両親って駆け落ちだったんだ...。確かに、お母さん側の祖父母は病気で亡くなったって言ってたから何も気にしてなかったけど、今までお母さん側の親戚に会ったことない。


....ってか、それ以前に吸血鬼?ってどういうこと?


吸血鬼って、あの血を吸う吸血鬼?


「もともとね、吸血鬼はこっそり人間の中に

 隠れているものなの。


 人間から見たら、怖いものでしょ?

 まあ、今時タブレットとか血の代用品があるから

 人間を襲うことはないけどね。

 むしろ血の味が薄くて、おいしくないのよね〜


 あ、お父さんのは美味しいから安心してね」


 お母さんはお父さんに微笑んだ。


 相変わらず、仲良しなんだから...じゃなくて


「仮にね、全然信じられないけど

 お母さんが吸血鬼だとして、私は何になるの?」


 一番気になるのは、これ。

 今まで、純人間?として生きてきて、何の不自由も無かった。友達からうるさいって言われるぐらい元気いっぱい。


「吸血鬼と人間のハーフだよ。


 ひなたは、俺の血が濃いせいか、何もしなくても

 太陽の光も平気だから、ほとんど人間かな」


「そうね〜、ひなたは周りより少し運動神経が

 いいでしょ?それも吸血鬼の力だよ」


運動神経は確かにいい。

試合する時は、わざと手を抜いて、周りのレベルに合わせてた。それが嫌で部活は入らなかったけど。

   

「.....お母さん、本当に吸血鬼なの?」


お母さんもお父さんも真剣な顔して、話すからドッキリではないことは理解した。けど、お母さんは吸血鬼で、私は吸血鬼ハーフって急に言われても

すんなり受け入れるのは難しい。


「ごめんね、ひなた。」


悲しそうに、お母さんは謝った。


「待って!違うの。お母さんを否定したいわけじゃなくて、ただビックリして...」


「ふふ。分かってるわよ。ごめん、ついでに

 

 ひなただけ、明日から

 お母さん側のおばあちゃん家いくの。

 遂に、ひなたの存在がバレちゃって。


 吸血鬼の血が少しでも流れてるんだから、

 吸血鬼の世界も知っとくべきだって。


 お母さんも同感だから、行ってらっしゃい!」


「え?お母さん?!どういうこと?!


 おばあちゃん生きてるの?」


「おばあちゃんもおじいちゃんも元気よ〜!


 あ、そうそう。

 大学はそのまま通える距離だから、安心してね。

 さあ、今から引越し荷物をまとめるわよ〜!」


「ちょっとお母さん?!」


こうして、私の引っ越しが決定したのだ。






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