花の名前
「あれ!?私がしおんちゃんと会った所だ!さっきまで学校にいたのに……」
私はいつの間にかあの真っ白な世界にいた。だから、私はしおんちゃんに会えるのではと思い、辺りを探し回った。その時ふと、しおんちゃんが見えて、そこに向かって走り出した。
「待って!待って!しおんちゃん!」
私は走りながら精一杯手を伸ばした。しおんちゃんはいつも通り遠くへ消えていく。その時掴む感触がありやっと話せると思い、私は顔をあげた。
「しおんちゃん!やっと捕まえた!あ、あれ?」
「誰がしおんちゃんだバカタレが!今授業中に何寝てるんだ!」
「痛っ!先生痛いですよ〜うぅ〜」
いつの間にかいつもの教室におり、私は先生に教科書で頭を叩かれた。普通に痛い。クラスのみんな笑ってるし!でも今は授業中にしおんちゃんと叫びいきなり先生を掴んだ恥ずかしさが勝りこれ以上言葉は出なかった。
※
キーンコーンカーンコーン♪と終礼のチャイムがなり、放課後となった。
「ねぇねぇかすみ!さっきの捕まえた!って所とかぷぷっ!おもしろすぎるよ〜あはははは!!」
「ちょっとつくしちゃん!笑いすぎだって……ぷぷぷっ」
「ちょっと2人とも笑いすぎだよ!私も恥ずかしかったんだから!」
そう、私はさっきの恥ずかしいことを掘り返されていた。あぁこれで黒歴史がまた増えてしまった。他に何があるって?そんなの言えないよ!
私はあの夢を見てから病院で寝てるしおんちゃんに会いに行こうと思った。
「ごめんごめん!ジュース奢るからさ!元気だしなよ!なんなら今からどっかでかける?」
「いや、つくしちゃんは部活でしょうが」
「いいんだよ〜1日ぐらいサボったって!」
「大丈夫。今日はしおんちゃんの所にお見舞いに行くからいいよ」
「そっか。じゃあ仕方ないね!また今度この3人でどこか行くってことで!私は部活に行ってくるわーじゃあねー!」
「じゃあねー!」
私とすみれちゃんはつくしに手を振って見送った。
「じゃあ、かすみちゃん私も部活あるから!足には気をつけるんだよ?また怪我しないようにね!ばいばい!」
「すみれちゃんも部活頑張ってね!ばいばい!」
そう言って私は机を綺麗にしてから学校を出た。
私はしおんちゃんのいる病院に向かいながら足を見た。私は前に足を怪我をして車椅子の生活をしていた事を思い出した。
怪我をした理由はしおんちゃんと私で学校の帰り道に坂を下っていたら、後ろから自転車がかなりの勢いで走って来た。
私は後ろの自転車にしおんちゃんに当たるギリギリで気づき、しおんちゃんを押して私がその自転車と衝突した。
その時に私は足が動かなくなっていた。
しおんちゃんは無事だったことに私はほっとした。
けれど陸上部をしていた私にとって足が動かくなくなることは致命的だった。
今も走ると痛みが走るから部活動はおやすみを頂いている。
今、何故歩けているのかと言われるとわたしにも分からない。
病院の先生はもう私の足は戻らないと言っていたから。
しかし、今は歩けている。その嬉しさをしおんちゃんと共有しようと家まで行ったら今度はしおんちゃんが意識を失っていた。
しおんちゃんのお母さんに話を聞くと意識不明になる前は記憶も無くなっていたらしい。
私にはそんな素振り見せなかったのに……そう考えているとしおんちゃんの病室に着いてしまった。
しおんちゃんは未だに目を閉じている。
「しおんちゃん……帰ってきて……お願いします神様……」
そう言って私は急に眠気がきたから、近くの机に頭を置いて目を閉じた。
「あれ?ここはしおんちゃんとあった所?いや、でも真っ白じゃなくて花が沢山咲いてる……綺麗」
そこには、誰もおらず、沢山の花が咲いていた。私は花が沢山咲いているところに1輪だけ透けてる花を見つけた。私はその花に興味を持ち、近ずいた。
「この花なんて言うんだろう……綺麗」
「その花はイノセントフラワーって言うんだよ♪」
「え!?」
私はびっくりしてその声がする方に向くと、1匹の猫がいた。
「こんにちはかすみ!僕の名前はユーカリ。よろしくぅ〜」
そう言って、ユーカリと名乗る猫が私の前で浮いていた。
どうも!こじーです!いつもより早めに出来ました!良かったです(´;ω;`)それでも書き方とかめちゃくちゃ下手かもしれません(下手です)そんな私に感想とかでここがダメだった!など教えて頂けると嬉しすぎて飛び跳ねます!お待ちしてます(´・ω・`)(´-ω-`)) ペコリ
いつもはあとがきが長いと自分でも思っていたので今回は短めにしました。今もPV数が増えてるのは、ネットで布教してくださる方がいるからです。その方々に感謝を忘れず頑張って行きたいと思ってます(´・ω・`)(´-ω-`)) ペコリ