2人の親友
外の空気はぽかぽかと暖かく、桜が見頃の季節となった。私は今年こそ、そうたと二人きりで花見をするんだと心に決めていた。1ヶ月前にも花見をしようと学校の帰り道に私からそうたに誘おうとした。
あの、そうた!私とは、は、はみを見に行かない!?あ、ちが、えと……違うのーーー!!
と言って走って家まで帰ってしまい、頼むことが出来なかった。はぁ、なんでこんな時にちゃんと誘えないんだろう……あぁぁ!!そうたに変な人だって思われた!と家に帰って叫んだ。いつも大事な時に言えない自分が嫌になってしまう。だから、今回こそと覚悟を決めてたのだがあの時のことがフラッシュバックして言い出せなくなっていた。言おうかな……でも失敗するなぁと考えていた時にそうたから話しかけてきた。
「かすみ、今週あいてたらさ、俺と2人で花見をしない?桜がこんなに綺麗だからさ。どうかな?」
私は嬉しすぎて心の中で神様ありがとう!と叫んだ。足が動かなくなった時から神様のことを信じるのをやめたが、治らないと言われていた足が奇跡的に治った日から神様をまた信じるようになり、今回のように神様に叫んだのは3度目だ。
「うん!もちろん!えへへ楽しみだなぁ」
私から自然と笑みがこぼれる。花見に誘われたこともだけど私と同じことを考えてたということが1番嬉しかった。その時にきゃーとテンションが高い声が聞こえた。あれ?この声はまさか……いやでもいつもはこんな朝早くじゃなくてホームルームが始まるギリギリの時間に来るはずなのに……2人の親友のことを思い出したが、気のせいだと思い聞こえないふりをして歩きだした。
「じゃあ今回は私が弁当を作ってくるね!いつもはそうたに任せっきりだし!」
「俺は気にしてないけど……分かった弁当楽しみにしてる」
「うん!待っててね!」
私がここでそうたの心を鷲掴みにするぞ!っと強い気持ちを持った時にまたきゃーきゃーと声が聞こえた。あぁこれ絶対あの二人だよ……私は2人の親友だと確信した。学校で根掘り葉掘り聞かれるなぁと嬉しい気持ちと憂鬱な気持ちを持ち、歩きだした。1度立ち止まった私は後ろを振り返り、おいそこの2人、電柱から顔だしてて丸見えなんだけど!と突っ込んでやろうかと思ったけど言ってもなんの意味もないことに気づき、言うのをやめて再び歩き出した。
キーンコーンカーンコーンと学校のチャイムがなり、ホームルームが終わった時に
「ねぇねぇ!さっきのなに!付き合ってもないのに2人で花見しないとかいえる!?普通言えないよ!あーあー私もそんな男の子欲しいなぁ〜」
私の親友の1人であるつくしが言った。ほらね?やっぱり!この話題だしてきたよ!と思った。
「つくしちゃんは好きな人にはすぐ告白して振られるじゃんそして違う人をすぐ探す人だから無理なの小さい時から一途なかすみちゃんを見習って。でも朝のは聞いてるこっちが照れちゃうくらいイチャイチャしてたね」
「何言ってんの!私は1度チャレンジして出来たら良いかなって思って!そう言うすみれも彼氏いないじゃん」
「私はつくしちゃんと違って作りたいわけじゃないからいいの」
「嘘でしょすみれ!?作りたくないのは嘘だね〜嘘は良くないな〜嘘なんかついちゃって可愛い!」
「ちょっと2人とも喧嘩はよくないよ?」
私が2人を止めに入った。2人が喧嘩するのはいつもの光景だからここで大人しくなると思っていた。
「彼氏がいるかすみ(ちゃん)は黙ってて!」
「ええ!なんでそこだけ息ぴったりなの!?さっきまで喧嘩してたじゃん!」
つくしとすみれが同時に怒ってきた。さっきまで喧嘩してたのにと思ったがこれは2人がそれだけ仲がいいってことだと思い嬉しくなった。
「ちょっとかすみ!何笑ってんの!?私達に彼氏がいないからって!」
「そうだよーかすみちゃん!笑うのは良くないな!」
「ごめんごめん2人とも仲良いなぁって」
「何言ってんのかすみ!私達2人じゃなくて3人でしょ?」
「そうだよかすみちゃんもその中にいるんだから!」
私は2人からのその言葉を聞いてとても嬉しく思った。最高の親友をもった。この関係が続けばいいなと。でもこの関係はある出来事により、壊されることになる。
どうもです!(あいさつの代わりです)今回は2人の親友ということで作らせて頂きました。こんな仲のいい親友沢山いたらなぁと私自身思ってます(笑)そうたとかすみのイチャイチャ具合自分で考えて自分で悲しくなりますね(自分がこんな経験したことないから)。でもこんな幸せになりたい願望もあります←聞いてない
今回は1話を更新してからかなりの時間を掛けてしまいました。本当に申し訳ございません!でも私的に言い訳をさせて頂きますと忙しかったのです!やっと落ち着きました!
色々すみませんとしか言えません。
まだ書き方も下手ですが頑張って行きたいと思っております(´・ω・`)(´-ω-`)) ペコリ