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聖剣の勇者と歌姫  作者: ウケッキ
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楽屋裏 ラフ画が投稿されてるっ!? ラフ画って何?

皆様お待たせしました!

この度、相棒のあきが「聖剣の勇者と歌姫」のヒロインのラフ画をニコニコ静画の方に

投稿してくれたのです! どんどんぱふーっ!((ファンファーレ♪


おや? 本編とは関係ない楽屋裏が始まるみたいですねえ(白々しい


ニコニコ静画あきのページ

http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im6526321


自宅でくつろいでいるレオとアーシャの二人。

のんびりしていた二人だがレオが壁に貼られた一枚の記事を見つけ、アーシャに尋ねた。

「なあ、アーシャ。これに書いてあるらふが?って何のことかわかるか?」

「え? ら、ふが? ごめん……聞いたことないよ」

「そっか。アーシャでも知らないってなると、よっぽど難しい言葉なんだろうな」

腕を組み、うんうんと頷いているレオをどかす様に立ち上がるとアーシャは壁の記事を見た。

そこにはこう書かれていた。

『ついにあれだよ! 小説家になろうの自分とあきの小説「聖剣の勇者と歌姫」ヒロインのアーシャのラフがあがったよぉぉ! いいケツだよw』

全文を読んだアーシャは顔を赤くして俯いた。なぜなら文章から自分がどうであれ、かなり恥ずかしい衣装で描かれている事を察したからである。

「……な、なんで私なんかを、うぅ」

手で顔を覆い隠す様に俯くアーシャを不思議そうにレオは眺める。

どうやら彼にはアーシャがなぜ恥ずかしそうに赤面したかわかっていないようであった。

「アーシャ、なんでそんなに赤くなってるんだよ? そんなに恥ずかし……あっ」

彼の脳裏に一つの予測が浮かび上がる。

それは『らふが』という言葉が『裸婦画』なのではないかという推理である。

勿論、事実は違うのだが『ラフ画』という言葉を知らない彼にとっては間違った答えが真実にしか思えなくなっていたのであった。

「ああ、その……あ、アーシャは綺麗だしさ! うん、あれだ。どこに出しても恥ずかしくない妹っていうか。その色々と……自身持っていいと思うぞ!」

「……ほ、本当? 私なんかでみんなが喜んでくれるかなぁ……?」

(喜ぶだって!? それってあれか、男的にうれしいとかそういう感じの!? 恥ずかしい中きっと頑張って、もでる……って奴になったんだ、それを褒めてやるのが兄としての務めだろ! でも裸を見られることを褒めろっていったいどうやればいいんだよっ!)

褒めるポイントを探す為にレオの視線はアーシャの胸へと移動する。

(まず一番目が行くであろう胸を褒めるか?)

「あー、アーシャの胸は大き……くはないな、うん。形がいいから……ってそれが分かる程は大きくは……ないと」

「え……? 今、レオ。聞き捨てならない言葉がちらほらと聞こえたんだけど? 気のせいだよね?」

(胸は駄目だ、褒める所がない。ならどこだ、どこが褒められる?)

アーシャの声など既に耳に入っていないレオは視線を滑らせ、褒められそうなポイントを探した。

その間、アーシャから凍るような視線が投げられているのだが思考という海に沈んでいるレオにはそれを感知する術はなかった。

「うーん、尻? いやアーシャの尻なんか見ても嬉しくないよなぁ……ああ、ほんとどこ褒めればいいんだよっ」

「レオ? ねぇ、聞いてるの? 今、アーシャの尻なんて……っていったよね? ねぇ?」

「ああっくそっ! どこも褒める所が見つからないっ!」

「へぇ……私には……褒めるようなところが一つもないって、そう言いたいんだね? ふぅーん?」

俯きながら静かな怒りを燃え上がらせるアーシャの肩をがしっと掴むと、レオは真っ直ぐにアーシャを見詰めて言い放つ。

「いいか、アーシャ。胸が大きくなくてもお前の頑張りは誰かがきっと評価してくれる! ちいさいからってなんだよっ! 形がいいかどうか小さすぎてわからないからってなんだっていうんだ。お前をきちんと評価してくれる奴らはき――――」

そこまで言って彼の意識は途切れる。

再び意識を取り戻した時、彼は床に倒れていた。

頭にずきずきとした鈍い痛みが響いている。

目の前には涙目で杖を持って震えているアーシャが立っていた。

くるっと背を向けたアーシャはすたすたと部屋を後にしてしまった。

「ら、らふがって……怖い……うぐ」

そう呟きながらレオの意識は落ちていった。

はたして彼が『裸婦画』ではなく『ラフ画』という風に知識を学習する日は来るのだろうか。

それは誰にもわからないのであった。

初楽屋裏でした!

今後も気が向いたらこういう楽屋裏を入れていこうと思います。

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