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最強転生少女はニートを希望する。  作者: 三毛林実卦
ダンジョン編

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55/119

ニート、決着する。

今回は2話連続更新です。

ひとつ前の話からお読みください。


 地に倒れたままのドラゴンにもう終わりか、と少し残念に思う。

 しかしまあ、都市に近いダンジョンのボスにしてはがんばった方ではないだろうか。

 ボスの平均的な強さなんてわからないけれども。

 ふっと、気を抜いたのが悪かったのか、ドラゴンが思ったより賢かったのか。

 少しの間別のことに気を取られていた私に対してドラゴンが最後のブレスを仕掛ける。

 今までよりも高温のそれは勢いよく私を襲う。これで自分が死んでも私を道連れにすればよし、といった所か。

「お嬢!」

 ハルの鋭い声に問題はないと軽く手を振って、水の盾をもう一度作る。

 今度は炎をかき消すためにただの盾ではなく、盾自体が攻撃性も持つものにしている。

 盾の中央から勢いよく水が飛び出る。ダムの放水レベルか、それ以上の勢いだ。

 それがドラゴンのブレスと正面からぶつかる。あとは力比べだ。

 死にかけのドラゴンの最期の絞り切ったブレスと、まだ魔力的には余裕があり、防御も考えている私との力比べ。

 勝負はもう見えているだろう。

 ドラゴンのブレスはどんどん弱まり、最後は私の水でブレスごと押し流されてしまった。

「これで終わりかしら」

 こういうこというとフラグだよなあ、なんて思いながらもついつい口にしてしまった。

 ドラゴンが流された方を見ると、フラグを立ててしまったからなのか、ドラゴンが立ち上がろうとしているのが見えた。

 しかし先ほど斬られた足の所為でそれは叶わずその場に崩れ落ちる。

 それが最後の抵抗だったのか、ドラゴンの目から光が失われてしまった。

 探知で確認するとこの部屋の中で生きているのは私たち三人だけになっていた。

 ドラゴンはもう動くことはない。これで、本当に終わりだ。

「さすがに疲れたわねえ」

 結構動くことになったし、なんだかんだいってドラゴンっていうのは強い。

 ドラゴンレベルの相手になめた真似をしていると怪我をするかもしれないということは大きな情報だ。

 それに、私の魔力が底なしだというのが本当にそこがないかもしれないことも分かった。

 ドラゴン以上の敵と戦わないとこれ以上はわからないが、今まで使ってきた魔法よりも強力な魔法を大量に使ったのだが、少し疲れたなあとは思うがこれ以上魔法が使えない、ということはない。

「エル様、終わったのですか?」

「エリーザ、ハルもお疲れ。どうやら終わったようだわ」

 恐る恐る声をかけてきたエリーザに答えれば感極まったように駆け寄ってきて、私の手を取った。

「お怪我はありませんか? 先ほど、エル様が壁にたたきつけられた時は生きた心地がしませんでしたわ」

「大丈夫みたいよ。心配かけたわね、エリーザ」

 私もあれはびっくりした。しかし怪我はしていないし、もししていたとしても私の魔法で治すことができる程度だろう。

 なにはともあれ、これでこのダンジョンはすべてクリアだ。


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