某大手ハムバーガーショップ
ファーストフード店で通報されたことのある方にとっては共感が得られるのではないでしょうか。
幸恵 「こんにちはーって私が最後か今日は」
海堂 「こんにちは幸恵先輩」
ツン子「どうも俗物先輩」
幸恵 「ツン子ちゃんいつもひどくない? 一応先輩なんだけど…」
ツン子「本当に尊敬できる人にしか敬意は払わないタイプなんで気にしないでください」
アホミ「さっちーおつかれぃポテトたべるぅ?」
幸恵 「アホミ、あなたマ○ドナ○ドのポテトなんて学校に持ってきちゃだめじゃない」
アホミ「お昼ご飯の残りだからいいんだよぅあむあむ」
幸恵 「時間がたってシナシナになっちゃってるじゃない」
笹原 「でもポテトってちょっとしなってるほうがおいしくないか?」
海堂 「えっそうですか? 僕はカリカリの方が…」
幸恵 「私もカリカリの方がいいけどなー」
武田 「カリがなんだって?」
ツン子「貴様はもうそれ以上しゃべるな」
アホミ「あつあつカリカリもおいしいしー、ぬくぬくシナシナもおいしいよー」
武田 「おいアホミ録音するからもっかい言ってくれ」
ツン子「こりない先輩だ、このあいだはまともに歩けないと泣いていたくせに、ポイント2」
海堂 「そういえば武田先輩もうすっかりピンピンしてますね。頭蓋骨を砕かれたうえに両ひざも壊されたのに」
笹原 「こいつの生命力はすごいからな」
幸恵 「体育ではぜんぜん活躍してないかんじなのにね」
武田 「保健では活躍しているぞ」
ツン子「俗物先輩がわかってないようなのでセーフにしておいてやろう。ポイント2」
海堂 「話戻しちゃいますけど、ポテトってやっぱりアツアツカリカリが良いってのが多数派なんですかね?」
ツン子「聞き捨てならんな。私は笹原先輩に一票だ」
海堂 「じゃあ一応聞きますけど武田先輩はどうですか? ポテトの話ですよ」
武田 「まじめに答えるとポテトフライは食ったことがないからわからん」
笹原 「え?」
幸恵 「え?」
海堂 「え?」
ツン子「おい今のジョークはどのへんがセクハラになるんだ? カウントしないから説明しろ」
武田 「下ネタのないジョークなど言わんよ。本当に食ったことがないだけだ」
アホミ「アホミわかった! タケチヨ君は上流貴族だな? ケーキを食べれば良いじゃないーだな?」
笹原 「いや違うはずだろ。でもたしかにお前とマ○ドナ○ドいったことないな」
武田 「出禁になってるからな」
海堂 「そんなのあるんですか!?」
笹原 「ファーストフード店出入り禁止って何したんだよお前!?」
武田 「聞きたいか?」
ツン子「聞くまでもないもう殺したほうが早い」
アホミ「ききたーいー」
幸恵 「わたしも一応聞きたいかも」
武田 「女性陣での多数決を得たり、遠慮なく語ってやろう。あれは俺が中2の頃、はじめてハンバーガーショップとやらに入ってみたんだ、しかもひとりで」
笹原 「結構最近の話だな」
武田 「そうだ、そしてはじめてで舞い上がってな、休日の昼時で店中がにぎわっているときにネ○ーエンディングストーリーのテーマソングを歌ってみたんだが誰にも注目されなくてな、あれは寂しかった」
幸恵 「まさかそれで出禁になったんじゃないんでしょ?」
武田 「無論だ。それで4人がけソファーを一人で陣取りつつハンバーガーセットを食っていたんだが」
笹原 「ポテト食ってんじゃねーか!」
武田 「話を最後まで聞け馬鹿者! まだハンバーガーしか食ってなかったんだ! そう、そしてまさにポテトを食おうとした瞬間…」
アホミ「ポテトなくなっちゃったおなかすいたよう」
幸恵 「アホミ、ややこしくなるからちょっとだまってて」
武田 「その瞬間、女性店員が俺の席に焼きたてのクリームパイを持ってきてくれたんだ。
ハンバーガー食いながらエロい女子高生がいないか探すのに夢中でクリームパイを注文していたのをすっかり忘れてたんだよなぁ」
笹原 「舞い上がりすぎだろう」
アホミ「ストックがないからできたてをあとから持ってきてくれるラッキーパターンだね? わかるよタケチヨ君!」
ツン子「アホの先輩、食べ物のことになると饒舌ですね」
武田 「それでだ、その店員が
『お熱くなっておりますので、お気をつけてお召し上がりください』
なんて言うもんだからわけがわからなくなってつい
『何が熱くなってんだっ! 何に気をつけろってんだ!? あぁ!?
中のとろっっとろのやつかっ!? この白くてとろっっっとろのやつか?
やけどするってことか!? 口の中やけどしてヒィヒィ言っちゃうってことかぁぁあ!?
おまえの言い方じゃ何も伝わってこねーんだよっ!!
俺に注意を促したいなら、お客様あわててくわえちゃうと口の中にアツアツでとろっとろの白いやつがはいってきてヒィヒィ言っちゃいますよ気をつけてね、だろぉぉがぁぁあああ!!
復唱しろっ!! 俺が今言ったのを一言一句違わず復唱しりょぉぉぉおおお!!』
って叫んだら通報されてしまった」
笹原 「よく捕まらなかったな」
武田 「あたりまえだっ、こういうときのために中学時代は陸上部に入ってたんだ」
海堂 「そんな理由でスポーツしないでください」
ツン子「やはりろくでもない理由だったな。ポイント3」
武田 「おいさっきからしてるそのカウントはなんだツン子よ? 予想はできるがなんか怖いじゃないか」
ツン子「最後に教えてやるから心配するな。いや、そろそろ心配かもなこのポイント数は…」
海堂 「話戻しますけど、今度はチキンナゲットのソースなんですけど」
幸恵 「まともなところまで大幅にもどったわね」
海堂 「バーベキューとマスタードどっちがいいです?」
笹原 「そりゃマスタードだろ」
幸恵 「わたしも」
ツン子「鳥は食えない、理由は言えない」
アホミ「ばーべきゅう! 甘いのがすきー」
海堂 「僕もマスタードなんですよね。で残った武田先輩は例によって食べたことないですか?」
武田 「いや、ナゲットは別の店で食ったことある。ポテトはないが…」
海堂 「そうなんですか。でも違う店だとソースとか違いますもんね」
武田 「まぁな、しかし俺は付属のソースは使わんぞ? 素材の味を楽しみたいからな」
幸恵 「変わってるわね」
笹原 「でも残ったソースはどうするんだ? ポテトにつけて食べるって手はあるが、ポテト食わないんだろう?」
アホミ「すてちゃうの? もったいないよう」
ツン子「キッ」
武田 「おいツン子よ、持って帰りはするが変なことには使わんぞ? だからそんな獲物を狙うハヤブサのような目をするな」
笹原 「じゃあ何かに使うのか?」
武田 「まぁソースだからな、パスタに絡めたりして食うよ」
アホミ「それはあんまりおいしそうじゃないなぁ」
笹原 「おっめずらしくアホミが食いつかない」
武田 「そりゃさすがにそれだけじゃなぁ、適当に調味料で味整えて、冷蔵庫に余ってるベーコンやらアスパラやらを刻んで、一緒に炒めて食うとそれなりにうまいぞ」
アホミ「それをきくとおいしそうだぁ」
幸恵 「意外、料理できるんだ武田君」
笹原 「意外と器用だもんなお前」
ツン子「さっきからまともな発言ばかり…幻聴か?」
アホミ「たべたいよう。つくってよタケチヨ君!」
武田 「いいだろう皿はもちろんお前だ。一度やってみたかった…にょたいもり」
ツン子「やはり期待は裏切らんな。ポイント4」
アホミ「そんなのあついよう。やけどしちゃうよ」
笹原 「気にするとこそこなのか」
海堂 「だいぶナゲットから話かわっちゃいましたけど、そろそろ5時半ですね」
笹原 「もうそんな時間かー」
ツン子「ふむ4ポイントか」
武田 「やるか? こわっぱ」
ツン子「説明してやろう、今から貴様に順番ずつ秘孔を突いていく、溜まったポイント数だけな。
私が体得している秘孔は5つ突くと、この世のものとは思えないほどの苦痛による絶叫でのたうちまわりながら死んでいくというようなものだ。
4つならギリギリセーフじゃないか? 試したことがないからわからんが…」
武田 「はっ調子にのるなよドサンピンがぁぁ!
昔話をしてかつての煮えたぎるほどのパッションを取り戻したオレェがぁぁ貴様のような小娘に遅れを取るとでもぉ?
逆に貴様にはこの世のものとは思えないほどのセクハラでのたうちまわりながら死ぬほど恥ずかしい思いをさせてやろうっ!」
幸恵 「ちゃんとかぎ閉めといてねー」
笹原 「おつかれー」
武田 「泣き叫べぇぇ! 貧乳むすめぇぇぇぇぇえええぇぇぇぁ? ぁぁぁあああああびゃぁぁぁぁあああ」