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SENSES  作者: 梅谷 雅
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強者と弱者

強者と弱者

「ガキ、テメェいつまでついてくる気だ?」

『マウスさんが僕を弟子にしてくれるまでだよ」

「ウザッてぇな死ぬか?」

『嫌だ! 同じこと言ったら僕も……死んじゃうもん!』

「クッソ! 何でそこで【死んじゃう】にするかなぁ! 【死ぬもん】なら安らかに死ねたものを!」

 口に力を宿した男、マウス・ザ・ホッチ。

自分の意思を乗せた言葉と同じ言葉を発したものを言葉通りの状態にする。

しかし、この方法は言葉を話せる敵にしか使えないため、普段は【言霊】を使用するほうが多い。

言霊のほうが圧倒的に強い。本人曰く多少めんどくさくてもピンチを演出するのこそ戦いらしい。

「何度も言っているが、俺のこの能力は人に伝えることができないんだ。俺のオリジナルの技なんだよ」

『じゃあ、僕のオリジナルの能力を作ってよ』

「うわぁ、とんでもない他力本願だなテメェ」

『僕みたいな弱い悪魔が生きていくなんてそうやって行くしかないんだよ』

「なら、同じ悪魔に力を求めろ。俺に襲われることなんて一つもない。そして、俺の前に二度と現れるな。現れた結果お前に待っているのは死だけだ」

『…………どうしてもだめ?』

「あぁ、真面目な話でこれは駄目だ。厳しいことを言っているかもしれないが、お前のこれからのことを考えると俺といるべきではない」

『……わかったよ。でも、いつか必ず会おうね!』

 そういってその悪魔の子供はマウスの前からいなくなった。

「また一人……か。仕方のないことではあるがな」

 マウスは強すぎるがゆえ仲間がいない。

 人間であってもはじめは救世主として迎え入れられたことがあった。

 しかし、人間はマウスのことを裏切った。

 悪魔、天使といった人間以外の奴らに騙され、マウスを売ったのだ。

 その結果、その人間たちは全滅。

 マウスがやったわけではない。

 異界の住人が殺したのだ。

 何度かそういうことがあってからマウスは人を信用しなくなった。

かといって、異界の住人を信用することは論外である。

こうなったとき、マウスは自分しか信頼に値する存在はないと確信する。

 ただ、マウスは一つだけ望んでいたことがある。

 自分と同等、それ以上に強い人間に会いたいということだ。

 そんな奴に会えたのなら……マウスはそいつと仲間になれるとも思っていた。

 真の仲間とは同じ境遇にあるやつのことを言うのだとマウスは確信していた。

 だから、自分のことを慕っている人間がたとえいたとしても、そいつのことはごみ程度にしか思っていない。

 先日の仲間と思しき人間が死んだ理由はそいつがごみであったからに他ならない。

 マウスは求める。

 仲間がほしいと。

 マウスは求める。

 【強い人間】を。


*同時刻別の場所にて

「収穫はあったかい?」

「全くなかった。タップ、そちらはどうだ?」

「一つだけ面白い話を聞いた」

「面白い話?」

「人間でありながら悪魔の子供と行動をともにしている奴がいるといったものだ」

「私はそれは違うと思うが?」

「だからと言ってあまりに珍しいことじゃないか?」

「それを君が言うのはおかしいよタップ」

「違いないな、あいつらから酒が飲めるから楽しいんだよ」

 人間でありつつ異形のものと戦うことが許された人間のうちの二人である。

一人はロックス・ベル・グランディス。

能力は血を使った【血界奥義】や風と雷を纏う【風雷戦術】である。

しかし、これは攻撃の手段として使うものであり。本来のロックスの能力とは第六感である。危機察知能力に何より長けており、どんな攻撃であっても最善の手で避わすことができる。しかし、避わせないものも存在するので武器を用意する。

攻撃能力は先の二つ以外にも存在すると考えられる。

もう一人はダニエル・タッパー。

なぜタッパーがタップになったのかは今となっては完全に謎だが、おそらく酒の席での問題。

能力は肉体強化。

その気になれば自分の腕を刀のように斬れるほどのものにできる。

ロックスよりかなり劣るが第六感に近い機器察知能力も備わっている。


「それで?」

「何が?」

「いや、タップ、君が言い出したことだ。行くのか行かないのかどちらにするんだ?」

「暇だし行こう」

「暇ではないがな」

 こうして二人はうわさの人間と子供の悪魔の元へと行くのだった。


*同時刻

『おい、あんなとこにガキがいんぞ』

『金は持ってると思うか?』

『さぁ? どうだろうな。けど、どんな種族であってもガキってだけで金はもらえるだろ?』

『じゃあ、いくか?』

『もちろん』


『ねぇ、坊や……俺達と一緒に来ないか?』

『誰?』

『俺はドラゴンのドラだ』

『同じく、ドラゴンのタツベェだ』

『どうして人型なの? 本来の姿にならないの?』

『坊やは質問するのが好きだね。じゃあ、どうして俺達が元の姿にならないと思う?』

『目立つから?』

『おい、ドラ……こいつ悪魔だぜ?』

『本当だ、坊や……答えは【全ての力を凝縮するため】さ』

 ドラゴンのように大きな生物において力、速度、知力に至るまで全て人間を凌駕している。

 それはほかの種族であっても同じだが、ドラゴンはある一定の強さまで至ったときに人間の姿へと【進化】することができる。

 もちろん、元の姿へも戻ることができる。

 しかし、元の姿では弱点となったことが人間の姿ではなくなる。

 【死角】の激減である。

 ドラゴン唯一の弱点はその体の大きさから生じる死角の量だ。

 さらに、人間型となることでその小さな体にドラゴンの全エネルギーが凝縮される。そして、【言葉】を話すことができる。

 実際にドラゴン本来の姿の際も話そうと思えば話すことはできる。しかし、口の構造上発することができない音があまりにも多い。そのため話さないというほうが正しい。

『ぼ……僕をどうする気?』

『タツベェ、こいつようやく自分の立場理解したらしいぜ?』

『お前はこれからお金へと進化するんだよ!』

『え!?』

 二人のドラゴンはその悪魔のこの意識を奪いすぐにその場を去った。

 この二人に大きなミスはなかった。

 人通りも少なく、周囲には何もない廃墟であった。

 しかし、運はなかった。

『あ? 誰だテメェら?』

「私はロックス彼はタップだ」

『人間か?』

「あぁ、人間だよ」

『じゃあ、消えろ!』


※ロックス&タップ

「だって、どっちがいく?」

「この間は君が在来種と戦ったからな。たまには僕に出番をもらおう」

「分かった、任せるよ。ただ、あいつらはドラゴンだということは忘れてはいけないよ」

『んだ、テメェら! 俺達の正体を知っててもなお戦うって言うのか?』

「あぁ、もちろん。それに君の両手はもうないよ。」


【不可の領域】


『いつの……間に?』

「さぁ、分からないから不可の領域なんだ。分かるのは僕一人だけでいい。それが僕の能力なのだから」

(言えない、かっこつけてるところ悪いが私も分かるなどと言えない)

 タップは自身の肉体を強化することができる。

 その際の移動速度、攻撃速度はもちろん格段に上がっている。

 それはドラゴンの視力でも捉えることができないほどのものだ。

 しかし、視力で捕らえるつもりがないのなら話が別になるのかもしれない。

 実際に視力で捕らえていないロックスはタップの動きを見切っていた。


 【第六感】


 直感のみでタップの動きを感じどのタイミングで動き攻撃をしたかを読む気音ができたということになる。

「次は君だ。そちらの彼はもう死んでいるしね」

 その言葉には間違いはない。

 タップはロックスのように戦闘中に会話を使用などとは思わない。

 なぜなら、たとえ肉体強化によって守りを強くし、攻撃力を上げたとしても、相手が自分以上の肉体教科をしていた場合、【死】は自分に帰ってくるものだと知っているからだ。

 だからこそ、話をした=そいつのことをもう殺しているということになる。

『タツベェ、に……げろ』

『ドラ!! テメェ!』

 タツベェは子供をその場に放り投げタップの元へ襲い掛かる。

 速度は人間のそれとは比べ物にならない。

 人型になっている分、より早く感じる。

 しかし、たとえ攻撃をしてきたところで

「龍の攻撃とはこんなものなのかい?」

『まさか、そんなわけないだろ?』

「手がでかく?」

「タップ、逃げろ! こいつはお前のことを握りつぶす気だ!」

「いいや、この場で……ヤバイ、切れない」

『ドラの敵だ! 死ね!』

「【不可の領域】 攻防外……抜けの型」

『何!?』

「改めて君に伝えよう。君も死んでいる。あの世で友人と再会するがいい」

 タップの言うとおり、タツベェもその場で死んだ。

 死因はブツ切りである。

「人間の形で死んでも元の大きさに戻るわけではないんだな?」

「冷静に判断するのはかまわないが、少し危ない戦い方だったな」

「部分的に戻すことができるタイプとはあまりやりあったことがなかったんだよ。それに、僕の攻撃が通らない奴と戦うのは初めてだった」

「よく勝てたものだな」

「より鋭く強化すればいいだけさ」

「はじめからやってくれ。そうとは知らないからヒヤヒヤした」

「この子がうわさの悪魔なのかな?」

「分からない、けどタップが持ってきた情報なんだから君のが詳しいはずだ」

「おそらくこの子だと思うが、人間がいない」

 二人はその後、この悪魔が起きるのを待つことにした。

 何が起きたのかと一緒にいた人間はどこへ言ったのかを聞くためである。

 なによりも子供が攫われる瞬間を見て子供をそのまま放置するというのは人間がやっていい行動だと思えなかった。

『ん……ここは?』

「あぁ、気がついたか。大丈夫かい?」

『あなた方は?』

「私たちは君がドラゴンにさらわれそうなのを見たから勝手ながら助けさせてもらった。人間と悪魔が一緒にいるといううわさを聞いたのだが、それは君のことかい?」

『うん、そうだよ。僕は両親がいなくてね……前にも人間に助けてもらったことがあるんだ。でも、人間ってそんなに強いの? 強いのならどうして数が少ないの?』

「残念ながら人間はそんなに強くない。君が会ったという人間も人間の中でも特別な存在なんだ」

「君の名前を教えてもらえないか? 私はロックス」

「僕はタップだ」

『僕の名前はベルトロッシュ……ベルでいいよ』

「ベル君、君に聞きたいのだが、一緒にいた男はどこに行ったかわかるか?」

『え? 一緒に来たんでしょ? ロックスさんの後ろに今いるよ?』

「なに?」

「嘘だろ?」

「おい、どうしてそいつが人間と一緒にいるんだ?」

「今しがたドラゴンの二人組に襲われていたんだ。勝手ながら助けさせてもらった」

「ほぉ、じゃあ何だ? そこにへばっている二人の人間はお前たちがやったってことか?」

「人間? 僕らはドラゴンを倒したんだ。上位シュになると人型に慣れるドラゴンもいるんでね」

「いや、いいんだ。同属ごろしなんざ今の時代どこでもあることだしな。それにしても都会でないとはいえこんなところで人間にあってその人間がそのガキを連れ去ろうとして殺し合いに発展したとなると俺も流石にムカつくんだわ……【消えてくれ】」

「私たちは君に【消えてくれ】などといわれる用件はないはずだが?」

「……………………は?」

『……………………え?』

「どうしたんだい?」

 タップがそう聞いたが二人は驚いているのかなんなのか言葉を発してはくれなかった。

「それはそうと、君がこの子供と一緒にいた人間ということでいいのかい?」

「どうしてお前は消えていない!」

「どういうことだ? 私は自分の意思でここにいる。君に何を言われたとしても話をある程度しない限り消えるつもりはないよ」

「【死ね】」

「【死ね】なんて言葉もいってはいけない。もしかして、ベル君にも同じことを言っていたわけではあるまいね?」

「こいつは驚いた……本当に人間か?」

「? あぁ、そうだが?」

「そっちのあんたは?」

「僕も人間だよ」

「分かった、話を聞こうあ。そして、話をしよう」

 マウスはそういうと自分のことを軽く紹介してロックスたちの話を聞くことにした。

 ロックスたちの目的は神樹の出所や情報を探すというもの。その捜査段階でマウスとベルの話を聞き人間と悪魔の両方から情報を聞けるということで今ここにいるということを話した。

 マウス側からはベルを助けたらベルが懐いてしまったこと、そしてもう分かれようと話していたこと。マウスの能力がどういったものかを話した。

「ということは、マウス君、君の話だと私は本来死んでいなくてはおかしいということになるな」

「あぁ、まさかあんたが生きているとは思わなかった。えぇっと一応だが死ぬとかのワードを抜きにして、タップさん【立ち上がって後ろに五歩下がる】を言ってくれ」

「【立ち上がって後ろに五歩下がる】といえば、おぉ? 勝手に立ち上がった……後ろには下がらないな」

「危なかった、もしもタップさんがさっきの言葉を言っていたら死ぬことはないにしても障害がでていただろうな」

「何はともあれ……私たちの誤解が解けてよかった。そして、もう一つ相談……いや、頼みがあるのだがいいかね?」

「なんすか?」

「私たちの仲間になってほしい」

 先日の在来種との戦いのも一件もあり、ロックスはより強い仲間がほしいと考えていた。

 可能であれば人間以外の仲間もほしいと……。

 ベルはまだまだ子供であるが、人間に育てられたとあれば少なくとも人間を襲うことはなくなる。何よりも同属や多種族から受けた仕打ちを考えるとベルはこのままでは間違った方向へ成長する可能性もあった。

「面白いっすね。正直それもいいと思います」

「では、共に!」

「ですが、俺は自分より弱い奴と馴れ合うつもりはねぇ。ロックスさん、あんたと俺が戦って俺が負けたら仲間になってやるよ」

「そうか、あまり手荒なことはしたくないのだが……君がそういうのなら仕方ないな。分かった、引き受けようその決闘」

「いいのかい? 彼、相当強いよ」

「だが、彼が私たちの仲間になるというのはこれからのことを考えるととんでもないプラスになる。仲間は一人でも多いに限るさ」

『マウスさん、いいの?』

「あ? ウルセェよガキ、あいつ相当強い。俺と互角かそれ以上の実力者だ。【真実の口】が効かないっていうのは少なくとも俺が戦わなくちゃ勝てないレベルの敵ってことなんだよ。そこらへんにいる異界の住人とは格が違う。人間かどうかも疑わしいぜ全く」

 こうして二人は戦うことになった。


マウス、ロックスサイド

「ルールは簡単だ。あいてに参ったと言わせること。それだけだ」

「承知した。武器は何を使っても?」

「もちろん、全力でかかってきな」


外野席

「どっちが勝つと思う?」

『もちろんマウスさ』

「だよねぇ、僕はもちろんロックスだ」

『絶対マウス!』

「そんな強いのかい?」

『うん!』

「そうなのか、まぁいいや。どちらが強いかはすぐ分かることだしね」


 マウス、ロックスサイド

「なぁ、はじめたいんだけどどうしてあんたの仲間はガキと話すことに夢中なんだ?」

「済まん、あいつああいう奴なんだよ」

「おい! 審判! 試合開始のホイッスルよこせ!」


「あぁ、ごめんよ! はい、開始―」


「うわぁ、しまらねぇ。なぁ、あんたもそうおも……」

「【血界奥義 弐式、十字刀】」

「容赦ないな。【刀二本】」

 ロックスの二本の刀を見てすぐにマウスは刀を二本すぐに出した。

 だが、【刀の質が違いすぎた】。

「嘘だろ!? こんな簡単に……斬られた!?」

「マウス君、君の言霊は確かにおそろしい。しかし、あまりにも弱い敵としか戦ってこなかったからかな? 言葉に重みがない」

「ちっ、全く困ったもんだ……バレバレッスか」

「【血界奥義 一式、十文字刀】」

「お次は一本の太刀かよ。たく、どうしてあんな形で斬れるんだか」

「余所見は命取りだぞ」

「わぁってる。【炎玉×百】」

 マウスはそういうと腕を組んで仁王立ちをした。

 ロックスが思ったことは今の技は自分が動いて何かをするものではないということだ。

 では何をするか……それを考えた際にまず警戒したのは後ろ。

 後ろからの何らかの攻撃は基本中の基本。

 視覚で捉えることのできない視覚からの攻撃というものは厄介なものがある。

 しかし、ロックスの第六感はそれをあざ笑うかのように避ける。

「マウス君、君の攻撃は後ろから複数の炎の玉を出して攻撃するといったものらしいが私の第六感は多少後ろに気をつけるだけで回避することができる」

「うわぁ、こんな化け物いるのかよ。普通いねぇよ。【落とし穴】」

「何!? 即席でこんなにでかい穴を!? しかも空中で先ほどの炎を避わさねばいけないのか」

 マウスは笑っていた。

 いつもなら先ほどの刀で十分に事足りてしまう戦いが今回の戦いは言霊を複数使って戦略を練りながらの戦いだ。

 しかもそれを人間相手にできるなどとは夢にも思わなかった。

「どうした、その程度か?」

「【風雷式戦術 纏風、纏雷】」

「何だ?」

 落とし穴から聞こえてきたその声は同時に強風を起こした。

 その強風の真ん中には人間がいる。

 もちろん、ロックスだ。

 ロックスの右手は雷で輝いている。

「さて、これを喰らっても生きてはいてくれるよな?」

「【神殺しの炎】……そっちこそ生きていてくれよ?」

 マウスは右手に黒い炎を纏わせた。

「「いけぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」」

 二人は同時に雷と炎をぶつけ合った。

 辺りには火花が飛び散り、轟音がとどろいた。

 外野席にいたタップとベルも危険を感じてできうる限り遠くへ離れた。

 それほど強力な攻撃と攻撃であった。

「さて、マウス君はどこへ行っただろう」

「参った、降参だよ」

「大丈夫かい?」

「あぁ、なんとかな。それにしても世界は広いな。俺はあんたみてぇなのがいるとは思わなかった」

「私もタップ以外に私が能力を使わないと勝てない人間がいるとは思わなかったさ」

 二人は笑って硬い握手を交わした。

「大丈夫かい二人とも」

「平気ッスよ。ガキは平気ッスか?」

『平気じゃないよ! なんだよこれ砂まみれじゃん!』

「ぜんぜん平気そうだな。さて、では改めて……マウス・ザ・ホッチだ。よろしくっす」

「あぁ、よろしく。あと、君もねベル君」

『いいの?』

「あぁ、君が君の力を持ち、強くなるまで私たちと一緒に来てくれるか?」

『うん!』

 こうして、ロックス、タップの旅に新たに二人の仲間が加わった。

 名前はマウスとベル。

  


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