死生
不老不死と有老有死があることを語っていた
「あなたは何故不老不死にならないのですか?」
「あんたこそ何故死を退ける?」
彼らは語り続けたが自身の得を押しつけあっているだけであったが突然中立の者が現れた
「あなたがたはある共通する事がある」
二人は彼の言葉を聞いた
「それは、゛死生゛だ 不死身は主に自身の死を恐れ有死は他者の死を怖れるしかし有死は時に不死身に憧れを抱き不死は有死に憧れる 今は分からぬかもしれるが時間がたてばいずれわかる」
そう言い残し彼は消えた
そして彼らは確かに互いに憧れを抱いた
不死は他者の死から苦しめられ死を願い続け
有死は年老いていくごとに生き続けたいと願った
彼らはあの者の言うことが分かったのだ