第06話:レストラン厨房爆破事件! 後編
被害者の名は沖田 勝幸。当店の料理人だ。
同僚の川田の証言によると、届いた食材の荷物を沖田が開けた途端、その荷物が爆発を起こしたという。
京一は聡子の下に戻った。
「何か爆発したみたいだけど……?」
「届いた荷物が爆発したんだって」
「事件?」
「そうだろうね」
京一は現場に戻る。
「送り主は判明しましたか?」
「ああ、高岩さん。それが、爆発の影響で吹っ飛んでしまい、なんの手掛かりも掴めてないんですよ」
京一はウェイトレスに声をかけた。
「今日来た宅配業者って分かりますか?」
「さあ、私の方では分かりかねます。川田さんに聞いてみたらどうですか? 食材関係は料理人の方が受け取るので」
「川田さん」
「はい?」
「今日、荷物を宅配業者から受け取ってますよね?」
「ええ」
「その宅配業者、どこの者か分かりますか?」
「確か……、シロネコ宅配便だったかと」
京一は署員に言う。
「直ぐにシロネコ宅配便の伝票を洗って下さい」
「了解しました!」
署員は急ぎ足で店を出て行った。
京一は聡子の下に戻った。
「何か進展あった?」
「まあな」
それから暫くして、署員が戻って来て京一の下を訪れた。
「高岩さん、宅配業者で伝票を洗ったんですが、荷物の送り主は名前も住所もでたらめでした」
「そうか……。因に、送り主の名前は何と?」
「米田 米蔵です」
(米田 米蔵……、米田 米蔵……。あ!)
京一は携帯電話を取り出し、警視庁の捜査一課に電話をした。
「高岩です。山田課長にお願いがあります。米田と米蔵と言う男についてデータベースで調べていただけませんか?」
「米田と米蔵ね。ちょっと待ってくれ」
電話の向こうでカタカタとキーボードを叩く音が聞こえる。
「出たぞ。米田 利博と米蔵 末次だね。爆発物を製造して住宅を吹っ飛ばして逮捕されてるね。こいつらまた何かやらかしたの?」
「北海道のファミレスで爆破を行ったかもしれません」
「あんた、事件に巻き込まれてるの?」
「ええ、まあ。でも直に解決出来そうです」
「そう。それならよかった。もう用が無いなら切るよ?」
「どうもありがとう」
京一は電話を切って懐へしまった。
「犯人は二人組です。米田 利博と米蔵 末次という名前の人物を捜して下さい。それで事件は解決しそうです」
「畏まりました!」
署員は他の捜査員を連れて店を出て行った。
その後の捜査で、米田と米蔵は苫小牧市内で発見され、確保されたという。




