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出逢い
ここは、ジュラキュール王国。
火精霊王が守護し、そこからいくつもの国がありジュラキュール王国もそのひとつだ。
その森の奥深く、そこは限られた者のみが入る事を許された聖域。
その中に一人の少女がいた。
赤い髪をサイドテールにした小柄で17歳には見えないぐらいだ。
(主に胸周辺が……)
その少女が何かを唱え始めた。
一般人が聞いても何を言っているかわからないが、少女と同じ者ならば誰もが唱えるであろう精霊と契約をするときの呪文だ。
「我、汝と契約する者…汝、火の精霊全てを燃やす劫火となり我に従え!!」
少女がそう唱えた途端に、目の前にある精霊を封印してある2対の剣がゆっくりと浮かび上がり激しい音とともに少女に向かって飛んできた。