第4章「カナリア登場!初仕事のトラブル」
リィナは早朝からハーブ園の仕事を始めていた。
ノアに教わりながら、薬草の手入れをしたり、育て方を覚えたり。
転生したばかりでまだ未熟だけど、少しずつでも覚えていかないと。
「……ふぅ、これでいいのかな」
ちょっとした疑問が頭をよぎるけれど、手を止めずに薬草の手入れを続ける。
そんな時、突然、背後から軽い足音が聞こえた。
「おっ、リィナちゃん!」
声をかけてきたのは、元冒険者の大雑把な女の子、カナリアだった。
カナリアは見た目、少しゴツいけれど、どこか親しみやすい雰囲気を持っていて、すぐに友達になれるタイプ。
「おはよう、カナリアさん」
「おお、リィナちゃん、やっと会えたな! さ、今日はお店の番してくれよ。お客さんが来るから、ちょっと外で見張っててくれ!」
「え? お店の番?」
「うん、まあ、これからここの薬草も使って、色々な人に薬を渡していくつもりなんだ。だから、手伝ってくれると助かる!」
カナリアの笑顔に、リィナは思わず頷いてしまう。
「わかりました!」
ハーブ園を後にして、カナリアと一緒に村の中心に向かうと、小さな店が見えてきた。
店の外にはすでに何人かのお客さんが並んでいる。
「さあ、店番頼むぞー。俺、ちょっと外で見張ってくるから!」
カナリアはパタパタと店の外に出て行って、すぐに見張りを始めた。
店内にはお客さんが何人かいて、リィナは緊張しながらも、仕事を始める。
「こんにちは、薬草を買いたいんですけど……」
店の奥から声をかけてきたのは、年配の男性だった。
リィナはドキドキしながら、薬草を一つ一つ取り出し、説明を始める。
「こっちは風邪に効くカモミール、こっちは消化不良に効くジンジャーです……」
お客さんはしばらくその説明を聞きながら、リィナが取り出した薬草を一つ一つ確認していった。
「うーん、どれもいいですね。こっちのジンジャー、少し多めに頼みたいんですが」
「あ、はい! すぐに準備します!」
リィナは慌ててジンジャーの束を手に取り、袋に詰め始める。
でも、手が震えてうまく袋に入らない。どうしようと思っていると、カナリアがすぐに入ってきて、サッとリィナの手を取って袋に薬草を詰めてくれる。
「こっちだ、リィナちゃん。あんまり焦んな、焦んな!」
「あ、ありがとうございます……!」
リィナは恥ずかしさと安心感で少し顔が赤くなった。
カナリアはお客さんに薬草を渡し、リィナに微笑む。
「うん、いい調子だ! 最初は慣れないだろうけど、頑張ってな」
リィナは頷きながらも、心の中で少しずつ自信が湧いてくるのを感じていた。
――少しずつでも、私はこの場所で、役に立てるんだ。




