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第18章「カナリアのおつかい大作戦!」

 「ふふーん! 今日はあたしが、仕入れ担当だよっ!」


 カナリアは珍しく早起きして、身支度もばっちり決めていた。

 リィナが棚の整理をしながらちらっと見て、小さく首をかしげる。


 「……カナリアが……?」


 「ちょっ! 驚くとこじゃないでしょ!? 失礼な!」



 今日はリィナが少し疲れていたため、ハーブの在庫補充をカナリアが一人でやることに。

 ノアはついていこうかとも言ったが、


 「たまには信じてよ、ノア。……あたしだって、やればできるんだから!」


 そう言われては止められず、結局カナリアはリュックを背負って一人で出発した。



 だが、道中。


 「えーっと……“ラウルの農園”って、こっちで合ってる……?」


 彼女はいつの間にか、森の中に迷い込んでいた。


 「おかしいなぁ……地図ではここをまっすぐ……」


 (地図、逆さに持ってるよ)


 鳥が枝の上でつっこむように鳴いた。



 それでもカナリアは根性で進み、なんとか農園に到着。

 そして、頼まれていたハーブを一通り購入し、帰路につこうとしたその時。


 「おい! そこのねーちゃん!」


 後ろから声がして振り向くと、小さな商隊の男たちが、困った顔で立っていた。


 「荷車の車輪が壊れちまってよ。すまねぇが、薬師の店ってこっから近かったよな?」



 「うん、うちの店! いや、あたしのじゃなくてリィナのだけど!」


 カナリアは嬉しそうに胸を張って、

 「まかせて! 車輪の修理、店まで引っ張っていこう!」

 とハーブの入った袋を頭に乗せ、重い荷車の綱をつかんだ。


 (なぜそんなテンションで引き受けた)


 ノアがいたら絶対つっこんでた。



 その後、荷車を引きながら帰る途中、転んだり、ハーブを落としたり、川に靴を落としたり、いろいろあったが――


 カナリアはなんとか店にたどり着いた。


 「リィナー! ハーブとついでに人も運んできたよー!」


 リィナとノアはポカンと口を開けたあと、思わず笑ってしまった。



 「はぁ……でも楽しかったなぁ。なんか、あたし……おつかいって好きかも」


 カナリアが言うと、リィナはこくんとうなずいた。


 「……ありがと。がんばったね」


 ノアも少し微笑んで、

 「次からもお願いしていいかもな」

 とぽつり。


 「え、ほんと!? あたし、正式仕入れ担当!? やったー!!」


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