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ニジュウイチ大戦  作者: まっきよ
3/8

大戦の参加者

ニジュウイチ大戦という恐らくは戦闘系である種目に文字通り21名の参加者が現れた。


とはいっても、ただ現れただけではない。


報酬に目が眩んだからだ。


その内容は望むもの全てを与えるといった破格なものだった。


ある者は金品などの経済的な利を手にするため。


ある者は強者と純粋な戦いを望むため。


ある者は多少の望みはあれど明確な理由なきもの。


ともあれ、大戦に意欲あり、自己の力に自信ありとい


う者たちが集まるのは必然であった。


会場と言っても大きな円卓が一つ。そこに寄りかかっ


たりと参加者が19人と一体と一機という形で集まって


いる。


人という制限がないのは主催者の計らいか、それを有


利とも捉えないのは少々辛い戦いになる者もいるだろ


う。


そんな中、会場にエンターテインメントをもたらすよ


うな明るい声がアナウンスとして流れ出た。


「皆さん、ようこそお越しくださいました。我が主は


皆さんのご来光を心よりお待ちしており、ご活躍に期


待されております。


この、「ニジュウイチ大戦」では、3つの戦を潜り抜


けてもらいます。


それぞれ全員参加ですので個人による乱闘は次の戦へ


進む条件となりません。


まずは皆様を試させてもらいます。そのための戦その


1でございます。


今いる会場は仮初めの間。我が主が作り出した仮想の


小間でございます。


そして戦その1の場所となる仮想場にご招待いたします。


現在をもってニジュウイチノトモシビの存在を確認し


ました。


くれぐれも、これは試運転のようなものですからご心


配なさらずに。


そして存分に戦ってください。あなたたちは今眠気を


感じているはずです。または、視界が良好ではないは


ずです。


それは大変、すぐさま目を開けてみてください。そこ


はなんと、人ならず意思を持たない脆弱な獣の大号令


でございます。


皆さまを殺意をもってお迎えしますので、どうか耐え


凌いで下さいませ。


私からは以上です。ケイアイナルトモシビタチヨ。」


すると、自分の意思に関わらず、体が浮遊する、飛ばされる感覚をそれぞれが感じる。


思わず、目を瞑ると、そこは暗闇であり、どうやら四角い部屋に自分たちは敷き詰められているようだ。


すると、唐突に正面が視界を開けていく。光が見える。


そこは、獣しか見えないほどの獣の群れ見えた。


ニジュウイチの参加者は各々武器を構え、戦闘形態を


とる。


これから戦いらしい戦いが始まると思われる。


参加者内のコロシアイだと思われたのが一転、力試し


などと言われてしまったのだから。


ただ、その怒りや質問に答える主催者は今や姿なし。


代わりにと獣の大群を見据える。


これより、戦が始まる。



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