原爆戦士ヒロシマン
遂に超短編シリーズ最終回となりました。
20015年。
人類は未曾有の食糧難に瀕していた。
しかし政府は核による解決を謀り一部の権力者とその家族だけが入居可能な対核用地下シェルターの開発を秘密裏に行っていた。
これは核保有国のみにとどまらず保有していない日本でも同様であった。
そして遂にそれが実行に移されることがどこからか洩れてきた。
しかし既にシェルターに入居可能な人々はすでに入居していた。
各国は核発射命令を下し時を待つばかりとなっていた。
一度下された命令は最早撤回出来ないし、軍事衛星から発射される核は発射を妨害しようにもそれは敵わなかった。
人々が絶望の淵に沈んだ時一人の男が現れた。
彼の名は広島広。
本当の名ももう忘れていた。
そしてこの世の存在なのかも不確かであった。
彼こそは広島に原爆が投下された時に犠牲となったひとりであった。
彼は原爆の直撃を受け一瞬で原子に還り。
この世に残すのはその影のみであった。
しかし愚かな人間による愚かな過ちが繰り返されようとしているとき無念にも死んでいった幾多の魂が力を貸し奇跡とともにこの世に蘇ったのだった。
そして彼は自らを原爆戦士ヒロシマンと名乗った。
彼はテレポート能力を使いシェルターに潜入した。
そして両手を大きく掲げると発射されたばかりの核攻撃をテレポートワープで呼び寄せ着弾と同時にバリアを貼りシェルター内だけに被害を留めた。
シェルターは内からも外からも核が洩れないようになっている。
そのままテレポートすれば心配ない。
いくつものシェルターで同様の事を繰り返し。
その後ヒロシマンは地球を脱し全ての軍事衛星を集めるとそれらを引き連れたまま宇宙の彼方へと消え去った。
この星を蝕んでいた元凶であった権力者は全て死に絶えた。
これからは残った者が国を問わず協力し合い平和な世界をきづいてくれるだろう。
そんな想いをこめヒロシマンはたくさんの報われなかった魂と共に暗い宇宙の果てへと消えていった。
いつかどこかで




