この世界に君だけが足りない。
本当の恋愛をして欲しい。
いつもと変わらない風景が、僕の視界へ入って来る。
通い慣れた道端の木々達も、すっかり冬支度を済まして居た。
君が居なくなって三回目の冬が、直ぐ其処まで来てるよ。
僕かい?相変わらずだよ!メチャクチャな毎日さ。
未だに現実を受け入れられずに生きてる。
毎晩、場末のライブハウスで壊れた(イカれた)ラブソング唄っる。
酒の海で溺れながら。 君の宝物だった圭介は元気だよ。
彼も一児の父親になった。
君のゴールデンチャイルドさ。
圭介の嫁さんに言わせると、君の生まれ変わりだってさ。
確かに良く似てる、目元と口元が特に。
初めて抱き上げた時、琴音は僕をじっと見つめ手を強く握ったんだ。
何か胸の鼓動が高鳴って、涙が溢れ出して来た。 君 圭介は僕に良く言うんだ。孝介も新しい出会いしなよってね。
だけど僕には無理みたいだよ。志穂以外の人何てさ。
この前、君と良く行ったあの街へ行ってきたよ。君が大好きだった、星が降り注ぐ夕張へ。
一人で山へ登りあの場所行って来た。
満点の星達は何も変わらずに、僕を迎えてくれた。
僕は朽ちた大木に腰を下ろして、空を見上げた。
確かにあの時、君は僕の傍に居たね。
満点の星達を眩しそうに見上げる君。
その横顔を僕は見つめていた。
綺麗だねって君が言った時、僕は言ったよね。君の方がずっと綺麗だって。 君の居ない世界で僕は、どうやって生きて行こう?
この想いは永遠に変わらない!
だけど、君へのラブソングだけは唄い続けるよ。今の僕には、それしか出来ない。
僕もそれほど永く無いみたいだし。限り有る時間の中で、唄い続ける。
いつか君の傍に行った時、君は変らずに僕を迎えてくれるかな?
何故か未だに唄い続けてる。




