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エッセイ

エッセイに書く事と感想欄に書く事の違い

作者: ウツロ

 エッセイで自分の意見を述べること、感想欄に意見を書き込むこと、どちらも自分の思いを他者に伝えるという点では同じです。

 ですが明確に違う部分があります。それは受ける側に与える力の大きさです。

 エッセイでは不特定多数向かって言葉を投げかけます。

 ですが感想欄は明確な対象者に向けて正面から言葉を伝えるのです。

 これは明らかに後者の方が相手に与える影響は大きいです。なにせ当事者意識がありますから。


 感想欄ではよく感情的な言葉のやり取りが繰り広げられております。

 これは全体に向けた言葉と個人に向けた言葉との差を理解していないが故に起こり得る事柄が少なからずあるように思います。

 皆に向けた言葉を自分に向けられた言葉と思い込み感想に強い感情を込めてしまったり、全体に向けた言葉と同じ様な強さで感想を書き込んでしまったりですね。


 誰しもエッセイや物語を読んでいると自分とは違う意見だと感じたり、不満などが頭に浮かび指摘したくなったりしますよね。

 それで何の気なしに感想欄に書き込んでしまう。相手が受ける力の大きさを考えずに。

 ここで書き手と読み手に感情のズレが起こるのです。

 エッセイに書かかれている内容そのままの強さで感想を書いてしまうと、想像以上に相手に強い負荷を与えてしまいます。

 そんなおかしな事は言っていないはずなのに、ムキになって反論されたりと過剰な反応を受けたりします。

 こうして肯定的な意見しか受け付けないマンの誕生を目にするのです。


 このサイトでは読み専から執筆者側に回った方も多いのではないでしょうか?

 そのような方は投稿するようになって、多分驚くはずです、書き込まれた感想が自分に与える影響がこんなに大きかったのかと。

 自分の想像していた以上に批判的な意見に腹が立ち、そして傷つき、たった一行の応援の感想に勇気づけられたりするのです。


 またこのような感覚の差は同じ執筆者の中でも起こり得ます。

 エッセイと長編作品です。

 エッセイは自分の考えを書きますので、ときに否定的な意見は自身を否定された様に感じます。ですから比較的感想欄での争いに発展するのはエッセイが多いのではないでしょうか?


 では執筆者の受けるダメージ、これはどうでしょう?

 長編作品の方が圧倒的に大きいです。何しろ執筆するのに掛けた時間、手間は何百倍ですから。

 自分の費やした時間そのものが否定された気分になるのでしょう。

 エッセイと長編作品、同じ執筆者でもこの差に注意しなければいけません。



 この小説家になろうには様々な執筆者がいます。

 感想欄に書かれた批判的な意見にも丁寧に対応している方、顔を真っ赤にして反論している方、返信せず時には削除する方、色々目にすると思います。

 その時、実のある批判すら受け入れない方を見て残念に思われる事もあるでしょう。

 私もそうです、うわっコイツ年だけ食った子供じゃん、なんて考えがチラッと頭をよぎる時も御座います。


 でも違うのです。受け入れられないのが普通なのです。否定的な意見を聞き入れ、糧に出来る執筆者が凄いだけなのです。


 もし否定的な意見を書きたくなったら少しだけ想像してあげて下さい。その感想が自分が思っているより相手に与える影響は大きいのだと。

 少しだけ表現を変える事で相手が受け入れやすくなるのだという事を。


 否定的な意見を書くなという訳ではありません。伝え方を工夫するだけでも結果は変わってきます。

 あなたが伝えようとしている内容に肯定的な意見を混ぜるだけでも受ける印象がまるで違うのです。



 えっ? 偉そうな事を言うお前はどうなんだって?

 もちろん否定的な意見が書かれても私は大人ですから、こう答えます。


「うっせいバーカ」と


 体は大人でも少年の心は何時までも忘れていないのです。

 

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[一言] 昔の人が言った諺で、甘言は耳に甘く箴言は耳に痛い。 また、美徳は時に、其の殆どが常に偽装した悪徳で在る。 否定的意見と言えど必ずしも駄目とは限らない。 むしろ言われる側の心理的な問題も在るか…
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