乙女達の一幕
我が家のお風呂は広い
どれくらい広いかというと少し小走り出来るくらいの広さがある
というのも使用人たちも使用できるので一度に入って時間が短縮できるようにしているのだ
わたしは浴室で湯浴み着に着替えてリシア達とお風呂に入る
「アリシア様、お背中をお流ししますね」
「お願いね」
リシアはそう言うと湯浴み着の紐を解いてわたしの背中に布をあてる
絶妙な力加減で肌を擦るのが心地よい
・・・心地よいのだが
全員が湯浴み着を着ているためもちろん身体の形が分かりやすい
そうするとだ
すぐ後ろのリシアの胸が時折背中に触れてくる
わたしには無い、圧倒的なやわらかさが・・・!
「リシアの胸は大きいね・・・わたしはさっぱり大きくならないのに」
そう、わたしは全然まったくこれっぽっちも身体が育たない
身長も伸びなければ胸も含まらない
絶望的なまでのボディライン
少し、少しは胸もあるのだ
そうあるのだ
「そ、そんなことありませんよ!アリシア様はきっとゆっくり成長なさっているのです。これからですよ」
などと慰めながらリシアは微笑んでいる
これが持てるものの余裕か!
「えい!」
「ひゃっ!?なにをなさるんですか!?」
「うるさい!わたしより大きいなんて!2歳しか違わないのにー!」
あまりに悔しかったので振り向いてわしづかんで見たけれど・・・
余計に悲しくなっただけだった
作者は片手に収まるサイズが好きです
なにとは言いませんが