生まれた世界
お久しぶりです。
長らく空けてしまい申し訳ありません。
色々と内容を見直しまして、主人公と表題を変更しました。
また、どうぞよろしくお願い致します。
僕の話をしよう
僕の名前はアリシア・フォン・トーエン
この死と隣り合わせの世界において
武門の名門と名高いトーエン家の長女だ
そしてこのトーエン家があるのがウルティオ
またの名を『魔導大国ウルティオ』という
なぜかといえば国の全てが魔法によって発展した国だからだ
街を照らす灯りも魔法
人を運ぶ乗り物も魔法
お湯を沸かすコンロも魔法
この国の生活において魔法は深く浸透しているのだ
そしてこの国は魔導大国の他にも、もう一つの顔を持っている
それは、森の番人。
ウルティオから西には変性した原生生物である魔獣の巣窟、『ディアボロ・シルバ』があって
時折この森から迷い出てくるはぐれ魔獣を討伐するのもこの国の仕事であるのだ
そのウルティオには国王を御旗として、それを支える二つの公爵家がある
一つは国軍の騎士を預かるトーエン家
もう一つは魔導兵器を主軸とし、対魔獣戦を得意とするマグノリア家だ
僕が生まれたトーエン家は国内の騎士に対して命令権を持っており
また、トーエン家に生まれた者も剣や槍などの近接戦闘を得意とするのが多い
魔法も使えるがそのほとんどが自己強化系に偏っている
対してマグノリア家は魔法を得意とする家系で魔導具を使った支援、補助を担っている
魔導甲冑なんて物を開発した時には国中が湧いたものだ
普通の甲冑とは違い
軽量化することによって機動力を確保
し
その分残った甲冑の部位を魔導具とすることにより
魔法使用時の効率化、利便性の向上、対魔法、対魔獣戦においての戦闘力向上
などなど...
マグノリア家はいまやこのウルティオにおいてなくてはならない存在となったのだ
分かりやすく言うと
ウルティオ国内では魔導具のシェアは大半がマグノリアグループに占められているほどだ
そしてトーエン家はその武力とマグノリア家の魔導具を使って国防の要を担っている
この両家はまさしくウルティオにおいての双璧を成す存在なのだ
ということでこの国のことと、僕のことは少しは伝わっただろうか?
うん、では次に
僕が生まれて、そして生まれ変わった日の話をしようか