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夏休み早速カオスな予感。

だいぶ間隔空きました、頑張りますのでどうかよろしくお願いします!



高校2年の夏休みの初日の早朝。要は昨日の終業式が終わり高校2年の夏休みの初日の早朝。要は昨日の終業式が終わり、家に帰り着いてすぐさま宿題に手をつけ、今まで徹夜で宿題をしていた。

おかげで、夏休みの宿題の五分の一は終わった。夏休みの宿題はとにかく量が多い。要は一週間で終わらす予定なので、しっかり予定を立て計画的に進めていた。


外を見ると、もう日が昇り始めていて、辺りが明るくなり始めていた。徹夜なんて慣れないことをしたせいで眠気がピークを迎えている。俺は睡眠を取るべく、ベッドに向かった。たった数歩の距離なのにものすごく長く感じた。

やっとのことでベッドにつき、倒れるようにして横たわり、そのまま爆睡した。



何時間寝ただろうか。ぐっすり眠りお腹が空いて、目が覚めた。すると、右のほうに柔らかな感触とすごくいい匂いがあった。視線をそちらに向けると、そこには、夏姫がスヤスヤ寝息を立て眠っていた。


「何やってるんですかっ!夏姫さんっ!」


驚きすぎて敬語になってしまった。夏姫が気だるそうに目をこすりながら起き上がった。


「だって要に、遊びに行く、って連絡しても返事もないから、直接家に訪ねたら、紫音さんが上がっていいよって。」


「いや、だからといってなんで俺のベッドで寝てるの?‼︎」


「一緒に寝ちゃ、だめなの??」


と上目遣いで尋ねてきた。サラサラな腰まで伸びたストレートな髪。シャンプーかな、すごくいい匂いがする。はっきり言って、めちゃくちゃ可愛い。だけど、だけどなー。


「夏姫、お前男だろ。俺の親に変な誤解をさせない為にもこれはだめだ。」


そう、夏姫はこれでも、男なのだ。学校でも日常でも女の子の格好をしているが、実は男の娘という、オチです。今まで儚い希望を持っていた方、すみません。

夏姫の容姿に今まで何人騙されてきたことか。夏姫が男というのを知っているのは、幼馴染の俺と神楽のその家族や関係者だけだろう。代々、夜煌家は、後継者は男だろうが、女性としての教育をされてきたらしい。多分、女性本来の美しさや華やかさなんかを舞踊に取り入れる為だろう。しかし、これは秘密にされているらしく、ベラベラ人前では喋れない。夏姫は一人っ子だから、夜煌家のしきたりに従って、今に至る。


知ってる間柄だからこそ、気を許してくれるのは嬉しいが、これはいき過ぎだよね。


夏姫が寂しそうな目でこっちを見ているが、気にしないでおこう。どうせからかってるはずだから。

スルーされたのに気付いたのか、すっかり切り替えて話しかけてきた。

「そういえば、神楽もきてるよ。一階のリビングで紫音さんとお話ししてる。」


「え。」


「ついでに、お昼ご飯もご馳走になるとか。」


「何しとんじゃあいつはあああ。」


急いで一階のリビングに行くと、そこには、そうめんをほおばる神楽の姿があった。


「あなえ、おはぉ〜。おほかっあえ〜。」


「口に物入れて喋るな、行儀の悪い。それに何喋ってるか分からん。」


口いっぱいに入っていたそうめんを平らげると今度はしっかりと喋った。


「おはよっ、要。遅かったねって言ったんだよ!」


「分かる訳ないだろっ!てか、人の家で何しとんじゃ!」


「そうめん食べてる〜♪」


「見ればわかるわ!なんでそうめん食べてんだ!」


「お腹が空いたから〜♪」


だめだこいつ、悪気や遠慮というものが感じられない。俺が喋ってる間も食ってるし。聞いてるのか、こいつは。


ごちゃごちゃと神楽に文句を言っていると、


「要、いいじゃない〜、神楽ちゃんは家族みたいなもんなんだから〜。」


キッチンの方からおっとりした感じで話してきた。この人は、俺の母親の春原紫音。栗色でウェーブのかかった髪、出るとこは出て、引っ込むとこはスラッとしている。おまけに童顔で年齢よりとても若く見える。一緒に買い物行っても、俺の方が年上に見られることがよくある。しかし、息子がいうのもなんだが、スタイル抜群の人だった。


「母さん、神楽を甘やかしすぎだよ。」


「あら、要。もしかして、妬いてるの〜?大丈夫よ、私はあなただけのお母さんだから。」


「そういうことじゃないよ!全く母さんは。」


母さんは、この通り天然だから話が通じないことが多い。まぁそれもそれで周りからのウケは良いようで、近所ではかなりの人気である。この前、買い物帰りに中学生の男の子に告白されたとかなんとか…。


そんなことより、神楽が俺たちの分でもあったであろう、そうめんをペロリと平らげてしまった。


「食べた、食べた〜紫音さん、美味しかったです♪」


こいつの胃袋はブラックホールだ。くそぅ、おれんちの食料が…。仕方ない。追加でまた茹でて、他にも何か作るか。


自慢じゃないが、料理はできる方だ。父さんや母さんが仕事なんかでいないことが多かったから自分で作る機会も多かったから。


「夏姫、ご飯食べたか?もし食べてないなら一緒に作るけど。」


「え、良いの?ならご馳走になろうかな。ありがと、要。」


「母さんも座ってて。母さんの分も作るから。」


「あら〜ありがとう。」


作り置きして冷凍しておいた餃子を出し、そうめんと茹でて、野菜を少々足して、中華そばにしてしまおう。


キッチンで作っていると、神楽がねだる。


「要〜私もそれ食べたいな〜。ねぇねぇ、良いでしょ〜?」


後ろからシャツ引っ張ってくる。仕方ない、作るか。これ以上ねだられると料理の邪魔だ。


「わかった。作るから、キッチンに入ってくんな。」


「わーい、ありがとー♪」


作り終わり、神楽のを多めにしてやった。みんなテーブルについて、ご飯を一緒に食べるのって何年ぶりだろうか。久しぶりで結構楽しい時間を過ごした。



ご飯を食べ終わり、片付けも終わりリビングで宿題をしようとすると、母さんが話しかけてきた。


「要、お父さんがバイトしないかって言ってるけど、しない??」


俺は宿題で忙しいし、しないと答えようと思った。そしたら、


「でも、お父さんが急ぎだから明日からよろしく!だって。」


え、じゃあなんで聞いたの?‼︎ 断る前に話もう決まってるし。てか、俺は親父が何の仕事をしているかまず、知らない。小さい時に会社の方には行ったことがあるが、特に手伝うことなんてないような会社だ。人が少なくて、事務仕事でもさせられるのであろう。


まぁ、事務仕事なら肉体労働じゃないし、楽そうだからやるか。何て思っていると、


「神楽ちゃんも夏姫ちゃんもどう??」


と母さんが神楽たちにも声をかけていた。


えーそんな人足りないの?!会社潰れるんじゃない?!

とか、いろいろ考えているうちに、神楽と夏姫は快く引き受けていた。


こいつら、夏休みを束縛されることに何も感じないのだろうか。まぁ神楽と夏姫は頭良いし、宿題とかもすぐに済むのだろう。良いよなー、頭良い奴はー。


愚痴を言っても仕方ない。俺がちゃんと勉強してこなかったのが悪いって分かってるから。


とりあえず、明日は3人で親父の仕事場を訪ねるとこになった。




















次こそは入ります!前置き長くてすみません!

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