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0. Sand mill of bereaved

 ニンゲンなんていない

 ――ニンゲンは人事を尽くさず天へ召されましたとさ

 オアシスを除いた砂漠の海の底、砂の奥深くには、昔世界を支配したニンゲンの栽培していたジャガイモの魚達が住まうという。そんなおとぎ話を顔も思い出せないくらい前、父か祖父から聞いた。その声も思い出せないと言うのに不思議と物語だけは覚えている。

 それこそ祖父さえも思い出せないくらい昔、世界は緑があちこちに青々と生い茂るオアシスだったという。

 砂漠はほんの一握りで、他の陸地はニンゲンがカイハツをするまでは空は澄んだ青で、海は澄んだエメラルドグリーン、木々は青々と、そして雨は透明だったらしい。

 何故ニンゲンがいなくなったのかは興味ないが、青々と茂る木々を眺めてみたかった。祖父も父も、私もそう言って死んでいくのだろう。

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