ミコトーーク!!
霊「はいどーも!」
魔「初めまして、ミコトーーク!!です」
霊「本当に始めるんですね。冗談かと思っていたのに」
魔「ねー、全く。作者が“アメトーーク幻想郷版なんてどうですか?”なんて言われてその気になっちゃって。完全に見切り発車ですよこれ」
霊「ねー、本当に」
魔「スタジオどころか博霊神社の和室でやっているんですよ」
霊「いや、そこはいいでしょ!」
魔「茶菓子も何も出てこないし」
霊「今月きついからしょうがないでしょ!年末年始は出費が大きいのよ」
*この小説を執筆したのが1月なのです。
魔「まあまあ、早速行きましょう。第一回目はどんなくくりなのか?」
霊「ゲストの方お呼びいたしましょう、どうぞ~」
出演者;紫、文、てゐ、妹紅、神奈子、白蓮、神子
霊「ええ?」
魔「これはまた…何なんだ?ちょっと紫のテンション低いぜ?」
霊「え~あなたたちは、なんのくくりですか?」
「「私たちは、年齢千歳以上キャラです!」」
霊「あっはははは!」
魔「あ、そう言われれば!うわ~。ずいぶんお年を召しておられて…」
紫「急に敬語なんて使わないでよ!嫌味だわ」
霊「あれ、てゐも千歳以上だっけ?」
て「まあそうなるねえ」
魔「ロリなのに」
て「うるさいよっ!」
霊「あんた私より幼いって…」
魔「所詮はウサギか」
て「よく言うね、幸せにするっていう能力忘れた?」
霊「信用できないわ~」
文「過去に賽銭詐欺の前科がありますからね」
霊「魔理沙の“借りてくぜ~”より信用できないわ」
魔「おい、こいつと同類かよ」
霊「そして…えーと、妹紅は元人間で平安の生まれだったっけ?」
妹「そうそう。思えば長生きしたわ~」
魔「あんたが言うと妙にしみじみ感じるな」
紫「いや、こうなるって長生きすると!」
霊「ん、今日はいつになくフォローに入るわね」
魔「自分の心のダメージ減らす作戦か?」
紫「違います!」
霊「文もそうだっけ?」
文「ええ、そりゃもう。ずっと幻想郷を見てきた清く正しき射命丸ですから!」
魔「いやそこまで聞いてねえよ!」
霊「ずっと見てきた割にろくな記事書かないけどね」
文「そんなこと言わないで下さいよ…。最近じゃ読む前から信用無くしてロクに読まれない傾向にあるんですから」
魔「千年もパパラッチしてたらそうなるに決まってるぜ」
霊「そして神奈子、あんたは古代にはもう神として存在してたのよね?」
八「そうね。諏訪大戦がえ~と…あの時って稲作農業やってたかしら?」
魔「知らねぇよ!誰も“どうだっけな~”とか考えられんわ!」
霊「もう神奈子、あんただけ二千年以上生きてるキャラでくくるべきじゃない?」
八「嫌よそんなの、それって諏訪子と月人くらいでしょ?話すネタないわよ」
霊「司会も困るわ、そんなトークショー。続いては白蓮、あんたも時代でいえば奈良から平安だっけ?」
聖「そうですね。ほとんど魔界に囚われていましたから、実感があまりないのですが」
神「私もそうですね」
魔「そういや神子、お前もか。ずっと眠っていたからな」
霊「え、神子?あんたそんな名前なの?」
神「知らなかったんですか!?」
霊「名前が覚えにくいから“聖徳太子”で覚えていたわ」
神「うわひどい…」
魔「さて、ではトークテーマ行ってみようか、こちら!」
“千年以上生きていたキャラあるある!”
霊「なんか共感する事とかあるの?これ」
魔「会話についていけないとかか?」
聖「あ、私そうですね」
霊「やっぱりか」
神「私もそうですね~」
魔「ずっと眠ってたからな。ちゃんと今日の話についてこれてるか?」
聖「大丈夫ですよ。でもたまにわからない事がありますね」
霊「わかった、じゃあ今からわからない単語出てきたら挙手するルールでいきましょう」
八「それちょっと恥ずかしくないかい?」
聖「お願いします。いや私の場合、仲間内でも年齢の差を感じるのですよ」
霊「え、寺の奴らの間で?」
聖「一輪やムラサとは問題ないのですが、星やナズーリン、ぬえ等は私たちより長く外の世界にいたので、話に世代の差があるのですよ」
「「ああ~!」」
魔「何だ、みんなこの経験あるのか?」
八「私も!早苗とたまに話がかみ合わない事ある!」
神「私も。青娥の話がたまにわからないんですよ。あの子いろんな知識を各方面から取り入れているようで…」
魔「あいつのことだから他人の家に不法侵入して知識を取り入れているんじゃないか?」
文「それ魔理沙さんが言えるセリフじゃないでしょう」
神「私なんてずっと仮死状態みたいなものでしょう?眠って起きたら千年後ですよ?これでも皆さんの会話についていけてる方ですよ」
霊「大変だったのね」
神「能力全開でいろんな人の話聞きまくって思想をここまで近づけたんです」
魔「他人にはわからん苦労だな」
霊「てゐや妹紅は?」
妹「慧音との会話でな。それで慧音に昔のこと聞かれたりすんだよ。でも私歴史とか学業は不出来だからあまり力にはなれないけどね」
て「私、全然ないわ」
霊「ええ?」
て「だって私の周り、全員年上でしょ!」
魔「あ、そうか!」
霊「鈴仙も?」
て「あいつは私より少し上くらいかな。どっちにせよすごいよ。あの面子、特に師匠と会話してごらん、まあ会話についてけないと思うよ」
魔「だろうねえ、永琳はレベル高いぜ」
文「私はぜひ参加してみたいですけどね。今度訪問してもよろしいですか?」
て「いいけどすぐ、理解不能で頭がポカーンとなると思うよ。何言ってるのかよくわからんけどすごいってことは感じ取れるというか」
霊「すごく想像できるわね。文は?」
文「私より年上で立場が上の人はいっぱいいますからね。いつまでたっても年を取った気がしませんよ。好奇心無くして記者はやれないのです!」
霊「紫…は十分について行けそうね」
紫「ええ、どんな話題でもどんときなさい」
魔「でもこうして見ると、神奈子が一番年上のはずなのに、どうも紫が長老って感じがするんだよな」
紫「やめてそういうの!いや管理者だけど」
霊「一番年上って感じがぴったし当てはまるからね」
紫「そんなことないわよ!外の世界のこともよく知ってるわよ、早苗とも会話してみせるわよ私!」
魔「イメージからするとそうなんだよ。むしろ千歳以上で幼児体型のやつがおかしいんだよ」
八「よく言った魔理沙!」
魔「何だよ急に立ち上がって!しめ縄が危ないから急に動くな!」
八「同じ神社の諏訪子、あいつは何でババア扱いされんのか!理不尽だこんなの!」
霊「わかったから落ち着け!」
紫「そうよ!一番のババアは月の奴らでしょ!私まだまだピチピチよ!」
魔「その言葉自体ババアっぽいだろ!」
聖「私もそうですね、ぬえの方が年上のはずなのですが」
霊「あんたも気にしてたの!?」
妹「ちょっと私にはわからない会話だわ」
魔「おいやめろ、火に油を注ぐな!」
文「でも不思議な風潮ですよね。白髪でもんぺ着ている妹紅さんがババア扱いされないなんて」
霊「う~ん、ババア呼ばわりは6ボスの宿命じゃない?キャラにもよるけどさ」
て「あとは無理やり若作りしてるやつとか」
紫「ぐっ…」
霊「あ、地雷踏みやがったこいつ」
魔「よしわかった、次から紫は語尾に“~じゃ”を付けて話せ」
紫「どこの古だぬきよ!」
霊「ああ、今度からマミゾウさんの雰囲気でいくのね」
紫「より一層ババアネタでイジられるから嫌よ」
神「私もババアではイジられないですね」
魔「いや、お前はイジれないだろ!どこに髪を逆立ててヘッドフォン付けたババアがいんだよ!」
紫「うん、今度から私ヘッドフォン付けるわ」
霊「止めときなさいよ!どうせ演歌聞いてると思われるのがオチよ」
文「ババア扱いされるといえば、あとは幽々子さんですか?」
魔「あ、でもあいつ神霊のとき髪形変えたら若く見えたな」
八「え、本当!?」
霊「妖夢と一緒に髪切ったわよね、あいつ」
八「私切ろうかな…?今度聞いといて、どこで切ったのか」
文「これは面白そうですね、切る時はぜひ密着取材させてください」
霊「必死になりすぎでしょうに…では次のテーマいってみましょう」
“これが私たちの生きた道”
霊「これ何よ?」
八「いや私からの提案。さっきも話した通り、みんな年齢は似てても外の世界にいた時間や活動していた時間に差があるでしょう?」
魔「まあ確かにな」
八「だから同じ年齢でも話が合わないことがあるからさ、今回ちょっとこれを使って全員の歴史を再確認してみようと思うのよ」
そういって取り出したのは早苗が持ってきた高校日本史の教科書だった!
聖「何です、それは?」
八「外の世界で学ぶ者が使う歴史書さ。早苗から借りてきた」
て「へ~。これ使って勉強してるんだ」
妹「うわ、写真が多いね。こんな書物ならもうちょっと勉強する気になったのになあ」
魔「お前、何か勉強していたのか?」
妹「勉強といっても、ほとんど和歌だったけどね。私は和歌の才は全く無かったわ。むしろ蹴鞠のほうが好きだったわね」
紫「とりあえず、千年前の平安時代あたり開いてみなさいな」
八「そうしようか。えーと、このへんか」
妹「わ、牛車だ!懐かしい~」
霊「なんて会話よ…」
妹「いや私乗った事あるのよこれ!」
魔「うわ、すごいな」
文「でも結構遅いですよね。走った方が速くないですか?」
妹「あんたは風情がわかってないね。速いだけがすべてじゃないのよ?一度乗ってみる?」
文「結構です。あくびが出そうですよ」
聖「私はこの当時、ちょうど人間から魔法使いになったんでしたね」
魔「じゃあ牛車に乗ったことあるのか?」
聖「いえ、私は全然。尼ですから」
妹「もしかして父上のこと書いてあるかな?」
八「えーと…いや、無いようだね」
妹「うわー残念。私もなんかやっとけば良かったかな~。歴史書に乗りたかった!」
魔「歴史書に載りたかったってお前…もはや死人の会話だろ!ここ三途の川か!」
妹「しょうがないだろ!私たちにすれば歴史書=アルバムみたいなものなんだから!」
霊「スケール大きすぎるわよ!」
聖「そして鎌倉…この終わりくらいですかね。私が囚われたのは」
妹「ああ、あのへんか」
聖「あ、鎌倉の大仏!懐かしい!」
霊「読者絶対引いてるわよこれ…」
聖「そして江戸…へえ、南蛮と貿易ですか」
神「あら、その時代ですか!ずいぶん思ったよりも昔なんですね」
聖「そして黒船来航、明治に突入…あら、ここからずいぶん変わっていくんですねえ」
霊「なんかもう次元が違うわね。てゐは?」
て「え、私?えーと…悪戯、かな?」
魔「え…!?」
て「な、何よいきなり」
霊「千年前と同じこと未だにやってるのあんた…?」
て「まあ、そうだけど」
魔「なんかもうお前…うすっぺらい人生歩んでるよな」
て「なんてこと言うの!」
霊「ずっと悪戯して千年経ったなんて、もう時間の無駄以外の何物でもないでしょ!」
て「なにを!あんた知らないでしょ、私の落とし穴づくり。プロよプロ、匠の域よ」
魔「何の自慢だよ!」
て「自称“落とし穴づくりの精密機械、ばれない穴のファンタジスタ”よ」
霊「カッコ良くないわよ、そんな匠なんて。どこのビフォーアフターよ」
魔「お前の自伝は同人誌と同じくらいの薄さだろうな」
て「今度自伝でも書いてやろうかしら、全く」
妹「あ、私も書こうかな。専門家がいるし」
紫「私はもう少し後の時代かしらね」
霊「ウソつけ紫!あんた絶対飛鳥時代以前でしょ!」
紫「え~、紫そんなの知らないわ~」
文「この間、卑弥呼と飲み会したって言ってたじゃないですか!」
魔「ええ!?」
文「地霊殿の後、霊夢サポートキャラで飲み会した時言ってましたよ!」
紫「ちょっと黙りなさいあなた!」
文「卑弥呼に神事を教えたのは私だって言ってました」
魔「こいつ本当にやりかねんから恐ろしいな」
紫「冗談だってあれは~!」
文「貢物のお酒で卑弥呼と飲み比べしたらしいじゃないですか。占いもあなた直伝らしいですし」
霊「もしやあんた、生まれた世代がイザナギとか天照と同期じゃないでしょうね?」
紫「そんな訳ないでしょうに!」
魔「今度パチュリーの図書館で日本神話でも探してみるかな」
霊「あれ、そういえばこれ日本神話はないのね」
八「ああ、歴史書だからな。私も歴史書に乗っていたら信仰が薄れなかったと思うのだが」
霊「あんたが歴史書出てきたらファンタジー小説になるっての」
魔「そういや神子は?」
神「私は全然出てませんね」
八「いや出てるよあんた!聖徳太子だろ?ほら!」
霊「え、これって…ええー!これがあんたの肖像画!?」
魔「全然違うじゃないかよ!」
神「どうやら私のことをよく知らない人が想像で描いたようです。私は絵を描かせなかったですし、人前にも出なかったので」
八「有名なんだけどねえ。冠位十二階、十七条の憲法、国書の話も有名よ」
魔「とはいえこうも違うとはな~」
紫「いやでも凄いわよ、昔のお札の肖像画はあなただったんだから」
神「やはり政治家で有名になると後世まで語られますね。もう一度やってみようかしら?」
霊「この幻想郷で立候補したらあんた落選するわよ!」
魔「以上、千年以上生きているキャラでした!」
これにて、トークは終了!ありがとうございました!
えー、皆さんいかがでしたでしょうか?アホな作者、月見草です。
活動報告で神無鴇人さんから頂いたアイデアで書かせて頂きました。意外にさらっと書けましたね。
書いていて感じたのが、いかにくくりを分かりにくくするか?でした。他作品とのキャラと絡ませるのが大変でしたね。
また気が向いたら書くかもしれません。ではその日まで、ありがとうございました!