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ぎゃー、予約投稿の日付間違ってたー。。゜(゜´Д`゜)゜。ウァァァン

 俺たちにとっては神様みたいな真似ができる宇宙人にも、禁忌ってものがあるらしい。


「彼らにとって、僕の発想は、神の領域を侵す行為であるらしいよ。……つまり、やれないわけじゃないけど、やっちゃいけない行為に該当するらしいね」


 いい大人がなに言ってやがるんだか。


「やれるからって、やっちゃいけないことは、いっぱいあると思うんだけど、そこんとこ、どうよ」


「大人というのは、自分で取れる責任の範囲を知っている人間のことなのさ」


「ほぅ? あんたは責任取れるってわけだ」


「取る必要が無くなっていると思うんだよね。きっと」


「おぅい?」


「だって、失敗したときには、きっと宇宙が消えちゃってるもん」


 もん、じゃねぇよ。

 最悪だ、こいつ。


「まあ、とは言っても、それは先の話だよ」


「ぺらぺらと、どうも。で、どうするつもりだ?」


「先ずはこの世界をさ、作り直そうかと持ってるんだよね」


「は?」


「さすがに、ゲーム色が強すぎて、これじゃあ、僕の願いにはほど遠いからね。見直しさ」


「別ゲーに乗り換える、ってこと?」


「バージョンアップしようにも、もう、企画(ゲーム)自体が古いからねぇ」


 ひでぇ。


「俺たちの青春をもてあそびやがって! っていうか、マジ? ゲームの方も、終了のお知らせ?」


「あっちもかなぁ」


 ちくしょう。カードシステムとか言っても、結局はカードゲーのデッキとか、スキル合成とかのパクリだろとか思ってても、暗黙の了解で、だまーって頑張ってきたってのに。


「なんとかなんない?」


「結構、維持費がかかるんだよ? サービス維持にもメンテ要員が必要だしね、採算が取れないんじゃ仕方ないね」


 ちかたないね、じゃねぇよ。


「んで、こっちの方はどうなるんだ? 具体的には」


「デリデリ、だね」


「消されるってことか」


「素材にまで戻して、再利用だね」


「あんたは?」


「僕?」


「ああ。だって、あんただって、今はドラゴンレジェンドのキャラクターだろう? この部屋だって」


「問題ないよ。お互い、この世界については、リメイクの方向で、意見が一致しているからね」


「汚ねー」


「大人の世界っていうのは、そういうものさ。お互い、最終目的は違っていても、途中までは協力できるからね。今はまだ、手を繋いで歩いていくさ」


「けど、次の世界じゃ、あんたには干渉できないようにされんじゃないの?」


「そうだろうね。でも、その対策は終わっているよ」


「どうやって?」


「いろいろと、異星人の知識は手にしたからね」


「知識だけじゃどうにもならないだろう?」


「僕のインに使用している筐体は特別製でね。この星の核になっているブロックのメインサーバーと通信ができるようになっているのさ。 いろいろ引き出させてもらったよ」


 だけど、ど。


「僕の筐体は、そうやって、情報を双方向へ転送できる仕組みになっているんだけど、君たちのVRギアには、この世界からの情報を受信して、君たちの脳へとフィードバックする機能が省かれている、普及品だからね」


「だから、ここでぺらぺらしゃべっても、か?」


「だね。地球にいる君の本体は、こんな夢物語なんて知ることもなく、今日もドラゴンレジェンドをやってるんじゃないのかな?」


 毎度ありがとうございます、ってか。

 課金兵乙w とかな。


「そういうわけで、ここから君たちの大進撃が始まるんだ……なんて展開もなく、終わりだよ。残念だったね」


「しょうが無いさ……、って言うと思う?」


「思わない」


 あるぇ?

 なんかちょっと、驚いちゃったよ。


「あれ? なんかこっちに、逆転の方法とかあんの?」


「実は、あるんだよ」


 困ったことにと、こいつは言った。

 そもそも、なんでなんだろうな?

 電源を切れば良いだけの話だろうに、こうやって、ボス戦をやっているって言うのはさ。

 データ取り? いや、もう十分だろう。

 だったらどこに、一体何があるんだろう?


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