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異世界転生THE(駄)フラグ(仮題)  作者: nakaya
二日目。そろぷれいw
14/74

主人公がうだうだしてて話が進まないので相方付けてみた。

設定の追加に伴い「そのいちー」をちょいいじりました。

(´・ω・`)すんません...

 ──レイシア・アルタイユ。


 良い感じに熟した三十才のお姉さんだ。

 身長は170センチちょい。

 胸もお尻もあって、着ているものはボンテージ系……らしい。

 らしい、と、よくわからんのは、つねに真っ黒なローブで体を隠しているからだ。

 赤く長い髪は跳ねまくっているライオンヘアーで、感情が高ぶるとぶわっと大きく広がるという。

 その時、彼女はローブをはだけ、ボンテージ的な格好で鞭を振り上げる……という、妄想が、攻略サイトの掲示板に書き込まれていたが、ほんとのところは魔法使いだと知っている。


 それと同時に……。


 彼女はプレイヤーである。


「ねえさんっ、ねえさんじゃないか! 生きて……」


「なにその流れ」


「いやなんとなく」


「ところであんた、タダオ?」


「やめてっ! その名前で呼ぶのやめて!」


「ところで誰がねえさんか」


「ですよねぇ、歳で言ったらお母さん」


 攻撃魔法が飛んできました。


「やめて! 突っ込みでギガフレイムとかやめて!」


「誰が年増か!」


「嫌なら、なんでそんな年齢設定にしたんだよ!?」


「そういう年頃だったのよ!」


 ちなみに中の人、リアル幼女です。

 それも一桁のヒキニート。

 複雑なご家庭に育ってます。


「まさかこんなことになるなんて……」


「十代と二十代消失、おめでとう」


「やっぱ地下行く?」


「すんませんっした!」


 ジャンピング土下座……っていうか、このモーション、デフォで搭載されてました。このゲームの開発陣、あなどれん……。


「っていうか、やっぱいたのか、俺以外にも」


「まあね」


 あ、そだ。


「なあ、俺よりも先にこっちに来てたのか?」


「そっちは、何日?」


「……12月24日」


「おんなじ」


 はぁっとふたりでため息こぼした。


 せつねー。


 いや毎年ね、みんなね、この日の晩は、どこかの頂とか中心とかで、叫んでるだけなんですよ。


 魂からの慟哭を。


 しーねーばーいーのに♪ ……リア充なんて!


「チート転生とか。神様からのプレゼントだったりしてね」


「……やめてください、ねえさん。みんなにとってご褒美です」


 これで大体、このゲームにはまってる連中のことがわかったと思います。


 さて。


「ってことは、同じタイミングで連れ込まれたとか飛ばされた可能性が高いのか」


「ばらばらに、条件を満たしてって、感じじゃないみたいね」


 ねえさんは、俺以外にも見つけてるみたいだな。

 すでに話も聞いてるっぽいし。


 ちなみに、俺にこのゲームを教えてくれたのは、ねえさんである。

 お古のパソコンと、これまた型遅れのVRMMO対応システム一式とでだ。


 ちなみに俺は、家庭教師という名前の、家政夫だった。

 単に、近所に住むお兄ちゃんとも言う。

 これ以上は、暗い話になるから、かんべんな!


 んでもって、まあ、普通にMMORPGをやってた俺は、まずはと慣れるためのキャラを作った。

 それがフラグだ。

 後の倉庫キャラ。

 ん?


「まさか、一番最初に作ったキャラに、俺、重なってるのか?」


「かもしんない。あたしも、グアールでインしてたのに、レイシアだしね」


 グアールってのは、彼女のサブキャラである。

 レイシアに釣り合う、イカしたナイスガイだ。

 ……うん、この言い方で、もうネタキャラだってわかりますよね。

 ちなみに姉弟設定だ。


「それでさ」


「ん?」


「気付かないで行っちゃったみたいだけど、あたし、あの時いたのよね」


「あの時?」


「チュートリアル」


 また見逃してた!?


「んでもって、あんた、叫んだでしょ? なんでディーナじゃないんだって」


 それで気付いたってことか。

 異世界転生してーとか言って、こいつの前で作ったキャラだからなディーナは。

 ディーナの中の人が(フラグ)だって知ってる、唯一の人間だ。


「そういや、あん時、ディーナとレイシアと、後一人いませんでしたっけ?」


「もっといたよ? けど、パニクったところをやられちゃった」


 あー……。


「死んだ?」


「死んだ」


 やべ、デスゲームかよ、これ。


 こうなると、レベル70ってのはやばいな、チートってほど上ってわけじゃないし。


 ん?


「ねえさん」


「なに?」


「どうやって強制イベントに割り込んだんだ?」


 強制イベント? と小首をかしげられた。

 嫌な笑みを貼り付けながらだった。


「なんのイベント?」


「なんのって、クエスト失敗の」


「クエスト? 護衛任務の? ちゃんと成功させたよ?」


「……あれ? そういや、ディーナもそう言ってたっけ」


「うん、でも」


 にんまりと。


 やべっ!


「逃げるな」


 すっころばされた。


「無詠唱で捕縛呪文とかかけないで!」


「思い出した?」


 レイシアは俺の前にしゃがみ込むと、両膝の上に肘をついて、両手で顎を受けてにたにたと笑った。


「PTでクエストを受けた場合、敵前逃亡やら回線落ちで逃げたバカに対しては、リーダーが任意の懲罰クエストを強制できる。初期設定がメンバーへの違約金。次点が地下送り。でもそれじゃあ面白くないから、あたしからクエストプレゼントでもしようかなって……」


 俺は、話からの恐怖ではない何かに、固まっていた。


「……どこ見てるの?」


「生えてる、だと!?」


 いやほら。

 レイシアの着てるローブって、エクステッドより上のユニークアイテムなんですよ。

 詳細は知らない、教えてくんないんだもん。

 取得条件すら不明のそれは、レイシア以外に持っているキャラを見たことがない。

 レア度半端ないッス。

 その性能は、俺が観察した限りでも、特定以下のダメージについては、無効にしているというものがある。

 自分のレベル以下の敵の攻撃か、単純になにかの計算式ではじき出された値以下なら0になるのか、そこまではわからなかったが。

 PT中に、彼女のHPの変動を観察していて、わかったことだ。

 ともあれ、そういう便利なものなので、彼女はそれ以外を身につけていない。


 それ以外を身につけていないのだ!


 大事なことなので二度言いました!


 良くいるだろ!? 装備付けるのめんどくさくって、裸って呼ばれる無装備状態で移動してる奴!


 彼女も、ローブ以外付けてないんです。っていうか……。


 ゲームじゃなくなったんで、パンツも脱げる。


 いつもの調子で、ローブだけ羽織ってきたな、こいつ。


 んでもって、俺のしょうめんに……。


 俺はゆっくりと……鼻血を垂らしながら上向いた。

 にっこりと彼女は笑ってた。俺たちはほほえみ合った。


「言い残すことは?」


「ありがとうございました」


 とりあえず、最後の言葉はしゃべらせてもらえた俺だった。

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