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第78話 うまくいきすぎる春

順調なときほど、試される声も増えていきます。

新学期が始まった。教室の空気が新しい。


席表を見る。

ルミエールの名前が近くにあった。また同じクラスだった。


自然に言葉が出る。自然に笑える。

周りの子とも話すようになった。

進路の話が出る。未来の話が出る。


流れが良すぎて、少し怖くなるくらいだった。


帰りに部活へ顔を出す。

部員が増えている。


「先輩、こんにちは」


声がそろう。


ルミエールが教えている。ソレイユが笑っている。

桐谷が調整している。ゆうとが後輩を見ている。

景色ができていた。


端末が鳴る。

事務所からだった。呼び出しだった。


部屋に入ると、アンナが先に口を開く。


「最近、レンと組んでばっかりね」

「評価高いのはいいけど、ちゃんと離さないでよ」


笑っている。目は笑っていない。


社長が口を開く。

空気が変わる。


「桜ロケの現場評価は非常に高い。

監督からも、レンからも強い推薦が入っている」


資料が置かれる。


「次のドラマ出演が決まった。

感情の振れ幅が大きい役だ。

共演も強い。現場は甘くない」


言葉に重みがあった。


「レンとのコンサートも並行で動く」


予定が重なる。責任も重なる。

忙しくなる。


でも、怖くはなかった。

これを全部こなせば、借金は返せる。


道が見えていた。

評価の裏には、必ず試練が続きます。

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