強制ゆっくりデーの過ごし方
強制ゆっくりデー。
それは強制的にゆっくりする日の事である。
自ら強制的にゆっくりする日を意識的に作り始めたのは最近だ。
自由きままにのらりくらりと生きる。
そんな私が強制ゆっくりデーをどう過ごすのか。
そんなもの知りたくもない!という方はこのまま画面をそっと閉じて欲しい。
それでは・・・。
強制ゆっくりデーの過ごし方。
その一。一人で過ごす場合。
①公園で読書。
できれば自然豊かな公園が一番好ましい。
ぐるぐると悩みをループしやすいタイプ。
読書をしている時間は集中モードに入るのでその思考回路から脱出できる。
一つ一つの情景を頭に浮かべながら読むので一冊読むのに人の2〜3倍の時間をかけて読む。
人より知識が乏しいから分からない単語や読めない漢字が多い。それらを調べながら読み進めていくので更に集中モードに。
悩み緊急脱出方法。
②カフェでスイーツ。
最近では物語別に食べるスイーツを変えたり飲み物を変えたりしてみている。
例えば、海外の恋愛小説ならチョコレートケーキ、甘いミルクティー。
カフェ系の小説なら香ばしいサクサクのクッキー、ココア。
時代小説なら団子やお饅頭、ほうじ茶や緑茶。
胃に優しく、そして本が水滴で濡れないように春夏秋冬どの季節でも飲み物はほとんどホットを頼む。
夏場にホットを頼んで外に出てあちあち言いながら飲んでいるとだいたい友達にツッコミを入れられる。
日頃から温かいものを飲むようにしているから冷たいものを飲むという選択がそもそもない。
家であっても氷は作らないし、お湯を沸かして飲むスティックタイプのものが多いので
暑いから冷たいものを飲むという選択肢がその場で浮かばなかった。
③海で夕陽を眺める。
夕陽が落ちる1時間ほど前の時間を狙って海へ行く。
岩場に座り、ひたすら夕陽が少しずつ落ちていくのを眺める。
写真を数枚撮ったら後はただただぼ〜っと見ているだけ。
夕陽が沈むと満足して帰る。
④行く場を決めない一人旅。
とりあえず最寄り駅に向かい、そこからは北に行くもよし。東に行くもよし。西に行くもよし。南に行くもよし。
予算の中で行ける範囲内で。その時その時、頭に浮かんだ場所へと足を運ぶ。
いつもと違う道を歩くのも楽しい。
バスを使わずに歩いてみると、思いがけない出会いがある。
カフェやレストラン、雑貨屋に古本屋など小道に隠れている場合がある。
そんな時はふらりと立ち寄る事も多い。
道に迷ったらそのまま帰らず、道に迷わなければ出会えなかった店に立ち寄ってみる。
ちょっとした宝探しゲームをしている気分になる。
嫌なことが起きたら嫌なことを超えるくらい楽しい思い出を作ってから帰る。
新しい店に入ってみたり、美味しい焼き肉を食べたり。
これは一人旅でなくても言える。
誰かと遊びに行っても変わらないルール。
旅は必ず楽しく終える事。それは私の唯一のポリシー。
⑤季節の花を見に行く。
今、街には何の花が咲いているのか。どんな匂いがするのか。
それは簡単な事なのだけど余裕がなかった時はそんな簡単な事さえ意外と知らないまま日々を過ごしていた。
今では一人で見に行く予定なのにも関わらず、カレンダーに花見のスタンプを貼り付けている。
天気が良い日。できれば風があまり強くない日。
読み進めたい本をバッグにこっそりと忍ばせて目的地へ向かう。
日向ぼっこ×花見×本は癒しの最強セットだと思う。
色々な味が楽しめて心もお腹も満足するお子様ランチみたいな。
強制ゆっくりデーの過ごし方。
その二、誰かと過ごす場合。
①行く場所を絞る。
相手の意見と合わせた上でなのはもちろんの事。
旅行に行く時に、もったいないからと"あそこもここもショッピングも!"とはやらず、移動は極力しないように心がける。
友達が行きたい場所がある時はそっち優先で、自分が行きたい場所はまた今度。
私が行きたい場所に付き合ってもらう時は次に会う時は友達の行きたい場所へ。順番こ。
②一箇所目的地を決めたらその周辺で観光できるようなコースを選ぶ。プラス休めるカフェやご飯屋も選ぶ。
ゆっくりゆっくり見て回る。大事なものを見落とさないように。
③人と会う時はなるべく携帯を見ない。
これは結構大事。
話す時は相手の目を見て話す。携帯ばかりをいじり始めたら解散の合図だ。
今日はこの辺で解散しようと提案する。
最近友達に言われる事が多いのが"こんなにゆっくりできたの久しぶりだよ"という言葉。
休みの日があってもただ家にいるだけで終わったり、
何かしなくてはとあれこれ手を付けてしまったり、
意外と難しいのだそう。
そんな時は私の強制ゆっくりデーに付き合ってもらう。
結果的にそれが気晴らしになったようでお礼を言ってもらえる事がある。
私が何となく会おうと連絡をする時は友達が精神的に落ち込んでいる時が多いらしい。
だいたい、"今落ち込んでたんだよ〜"と返ってくる。
"何で分かったの⁇"みたいに言われる事もあった。
何となくと答える。
あなたが夢の中に出てきたタイミングとあなたが落ち込むタイミングが同じだっただけなんだけどね。