3/12
目が覚めて
鳥のさえずりが聞こえる。目の隙間から光が入ってきた。
まぶしくて目をこすりながら体を起こした。そこで私は異変に気づいた。
(もふもふ…?)
地面を見てみると、先ほどまでいた花畑はなくなっており、その代わりに真っ白なベットの上に座っていた。そしていつもより手が小さく見え、ショートカットだった髪も腰くらいまで伸び、色も変わっているように見える。
あわててベットから立ち上がり、部屋の隅にあった大きな鏡をのぞいてみた。鏡の中には金髪でハチミツ色の5歳くらいの女の子が写っていた。
(あれ、これってさっきの女の子…!)
私、小鳥山香花里は異世界転移し、天涯孤独のフィオラとして生きていくことになった。