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新たな世界でほのぼのと  作者: うずら
ブルーム・ヴァン・デ・モーレン
10/12

提案

家について早速、ブルームさんと私はキッチンに向かった。コンロの火は少し小さくなっていたがまだ付いていた。

「フィオラ、まずコンロにある魔法石に手をかざして。」

「こうですか?」

「そう、そうしたらコンロの火をつけたときと逆のことをするんだ。こう、魔力を吸い込む感覚で。」

私は手の中に魔力を押し戻すようなイメージをした。するとコンロの火はすっと消えた。

「消えて良かった…。あのまま放置してたら本当に危なかったからね…。」

「教えていただきありがとうございます。」

「いいよ。にしてもフィオラの家ってすごく広いんだね。」

そういうとブルームさんは家の中をくるくると見渡した。

「そういえばご両親は?」

「えっと、少し前になくなってしまって…。」

するとブルームさんはぎょっとした顔で、

「こんなに小さいのにどうやって生きてきたの…!?」

といってきた。

えっと…、と言葉を濁していると、ブルームさんは少し考えた後、

「フィオラ、話があるんだけどいいかな。」

「なんですか?」

「私がここに来た理由ってこの村の調査なんだよ。で、本来は1週間でいったん報告に王都へ戻るはずだったんだけど、全員亡くなったとされていた村に生存者がいたんだ。このまま帰るわけにはいかない。」

そういうと私の顔を見つめた。

「フィオラ、少しの間この村に滞在した後、一緒に王都に行かないか?調査目的って言うのもあるんだけど、1人ここに残すのが心配なんだ。」

「なんでそんなにブルームさんは私に優しいんですか?」

「実はな、私も昔幼い頃に両親を亡くして孤児として生きていたんだ。そのとき誰も頼れる大人がいなくてずっと飢餓と闘っていたんだ。だからフィオラにはそうなってほしくない。」

ブルームさんは私の頭にぽんっと手を置いて、

「王都に行ってからのことは私が保証する。だから一緒に来てくれないか?」

私は悩んでいた。この世界に転移してから数日、まだこの世界のことをよく分かっていない。前いた世界には存在しない魔法という概念やモンスターなど危険なものも存在する。しかし、王都に行ってもし転移してきたことがばれたら…。それにブルームさんを完全に信用できている訳ではない。

「すみません、少しだけ時間をくれませんか?」

「わかった。この村の調査が終わる4日後にもう一度聞くよ。」

するとブルームさんは、

「まあどちらにしても危なっかしいから、色々と教えないといけないことがいっぱいあるね。」

そういうとニカッと笑った。

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