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死のない世界。恨まれた者たちの”天国”生活

テストです読んでくれてありがとう

 死後の世界はあるのかないのか。

宗教関係者や信心深い人なら信じ切れるだろう。賢しいものは、宗教は科学に置き換わったという。本当だろうか?死後の世界を証明できるは今のところ存在しない。


それらを見ていたある技術者が言った。

「死後の世界はある。私が作るからだ」





時は流れた。その技術者は作り上げたのだ。

「死後の世界」

ベースとなったのは精神病患者のトラウマを疑似体験し克服することを目指したシステム’Mental illness buster’と呼ばれ自己の記憶をコンピューター上に移し替え、最悪となった結果を本人がコンピューター上に入り込むことにより克服するというシステムであった。


このシステムにより緩解するするものも多数あったが 現実世界との乖離に再発症するという問題は無視された。

技術者はこれを用い死後の世界。軽々に口にする者の言う「「異世界」」、極言すれば「「死後の世界」」を実現してしまったのである。



データ化という文言を用いればたやすい説明であるが、病気等で死んだ後も一度アップロードされた記憶が、コンピューター上で生き続けるというシステムは死後の世界そのものとなる。


世紀の大発明であった


これをHS (ヘブンシステム)と呼ぶ。つまりは、生前に記憶をシステム上にアップロードし、死後の世界を満喫できるという古めかしくも新しい人間の欲望を具現化したものである。


生前に多数の収入のあるものは、HS運営会社の{GMS(ゴールデンメモリアルサーバー)}社に投資をし割合に応じて記憶領域を拡大できる。死後は現実世界のネットワークにも接続でき、生者との交流も化とする。これらは特権階級のみが加入可能であるとされたが、結果的に”金次第”となり、GMS社以外の多数の会社が乱立することになる。

金持ちのみが死後を獲得できることに対して、初期には宗教団体人権団体が強烈な抗議活動が行われた。世情は冷ややかな反応であったが、死罪となった強盗殺人犯や汚職、悪徳企業経営者などが加入していることがアノニマスによって暴かれ、サーバー防衛管理PMGとシステムを破壊しようとする各国退役軍人の有志らによる戦闘行動にまで至ることとなった。

”死後の平等作戦”として有名なアリゾナ紛争へと発展し、これを重く見た各国政府は死後に民の情報を記憶し死後世界を構築する公的死後世界を構築することとなった。人々は宗教上のみに存在するはずだった世界を手に入れた。


アリゾナ紛争は別に記す。強烈なロボットマニアが偶発的な活躍をしたのであった。


公的死後世界は、記憶領域が制約があるとはいえ比較的自由で各社が運営するHSにも参入が可能だった。

これがこれから記される物語の発端である。



~~~~~~~~~~~~~~~



スズキハジメは、工場の食堂のテレビをぼんやりと眺めながら、美味くもない定食を食べていた。

「ハゲタカ セイゾウ氏が本日亡くなっていたことが・・・・・」

ハジメは、何とはなしに言葉を手繰る。氏名に引っかかりがあった。

「ハゲタカ セイゾウ。」



ハジメをテレビにくぎ付けになり、ハゲタカの実績を延々と語る言葉の数々に反駁したかった。


「そいつは同胞を賭けの元手とし、己の理論の正さを示さんと失敗したのだ」

周りに聞こえないほどの声をあげたが時は無情にも昼休みの終わりを告げた。

GMSは、快適快楽空間である。人間の持つ五感すべてをデータ化しいついかなる時においても数値変換可能な空間でありまさに天国の空間である。


テレビは続ける。

「ハゲタカ氏は生前にブレインアップロードされ、ゴールドメモリアルサーバーに死後記憶保管されるそうです」


ハジメは今後も”生きる”ハゲタカに狂喜した。

~~~~復讐の時間は無限となった。~~~

「絶対に復讐してやる」小さな声で強がりのように


翌日、また一人で食事をとっていると細野が話しかけてくる。他部署の嫌な男と評判のやつだった。

怪しげな話を聞かされる。GMSに抗議活動を一緒にやらないかという話だった。ばかばかしい絵空事を並べていたので相手にしなかったが、前日に呟いた「絶対に復讐してやる」のつぶやきを聞かれていた。仲間だと思ったようで翌日も勧誘に来た。

「で?お前らは何やってんの?何もせずに仲間だけ増やしたところで何の役にも立たない。木にしがみついて鳴いてる蝉みてーなもんだな。」

彼には堪えた様だ。もちろん口のみで復讐を誓う自分自身の胸をえぐる言葉だった。





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お読みいただいた方ありがとうございます。

テストアップです。題名等変更予定ですが一度書ききってみたいと思います。


テストです。後ほど大幅変更します

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