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転生日記  作者: 水妃
3/5

<3回目>

自殺したはずなのに、

また転生している。


自殺したらさすがに転生しないと思っていたけど、

また人生をやるのかよ。


でも今回もまた違いそうだ。


とても運動神経が良く、

その中でも野球の才能がある。


この国では野球はかなり儲かるし悪い事では無い。


僕はプロになり、

ドラフト1位で入団した。


ファンも喜ぶ活躍で、

優勝も3回経験した。


しかし、

投手である僕はある時、腕の痛みを感じた。


手術が必要であることを医師から告げられた僕は、

悩みに悩んだ末、手術を受けた。


その後、復帰を果たすが以前のような投球は出来ずに

引退した。

38歳の時だった。


人間には衰えがある、

そして、どんなにファンがいても活躍出来なければ

自分から離れていってしまう。


僕は淋しかった。


自分が注目され、脚光を浴びていた頃を

思い出す度に涙を流した。


若い頃の肉体に憧れを持ち続け

もう一度あの頃に戻りたいという執着を持ち続けた。


しかし、

叶わなかった。


折角手に入れた成功を僕は比較的若い年齢で

手放すことになった。


手に入れてしまったものを

失う怖さを僕は知らなかった。


生まれ変わる前の事を少し思い出した。


そう。


あのブサイクで才能が無かった頃だ。


あの時は失う怖さが無かった。

でも、今は失う怖さがある。


僕にとっての幸せとは何なんだろう。

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