エピローグ第0章
エピローグ第0章
この世界には5種類の人間しかいない
一つはこの世の理を統べるもの
一つはこの世の万物を統べるもの
一つはあらゆる人々を統べるもの
一つはあらゆる生き物を統べるもの
一つは莫大な筋肉であらゆるもの、ことをねじ曲げるもの
それぞれに見合った職業が存在している。
これはある男の物語である。
ここはなにもない村
名前はレアイセメア村
主人公の名前はカイン
父は木こり、母は魔法を教える先生である。
父は厳しく、母は優しくうまくバランスのとれた家庭で育った。
カインの父は元冒険者、母も元冒険者
父は剣士、といっても大したものではなかった。
最高ランクはCとまあまあである。
母は魔法使い、こちらも大したことはない。
最高ランクはDとそこそこである。
この世の人間は生まれた時にそれぞれの適性が教会にある帽子によって分かるシステムになっている。
両親はC〜D級の適性であった。
A級B級に行くと上級の〜〜とつくようになる。
よって子もそんなに高くない適性であろうと思っていた。
しかし、判定をしてみるとなにも起こらない。
本当なら帽子が喋るのだがピクリとも動かない。
「壊れているのだろうな」
司書様が言う。
新しい帽子を持ってきた。被せるがピクリとも動かないし、喋らない。
こんな事例聞いたこともない………
いや、司書様は一度だけ耳にしたことがあった。
あのお方の逸話をだ。