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最終章

ザアア

「うわ、雨降ってきたー」

「折りたたみ傘持ってる?」

女子高生の2人組。

「先輩、通り雨っすね」

「コンビニよろう」

サラリーマンの先輩と後輩。

「きゃああああああああああ」

一人の女性が悲鳴を上げた。

「大丈夫ですか?」

「わ、私は、でもこれ血ですよね…。私看護師なので、分かります。」

「奥から、雨で流れてきたんですかね」

悲鳴によって、数人の人が集まってきた。

「奥、行ってみましょうか」

「ええ」

大人達は、路地裏に入った。そこには普通信じられない状況があった。若い男女が抱き合っていて、しかも女の方は血を流しているだなんてー


病棟


ピッピッピッ

遠くで音が聞こえる。なんの音だろう、また羽織に迷惑をかけてしまった…いや、もう償えない。僕は、羽織を巻き込んだ、僕と友達でなければ、僕と幼なじみでなければ、僕と知りあいでなければ、僕と一緒にいなければ、ボクガイナケレバ—

そう思った時、何かの糸が切れたような感覚があった。


ピッピッピッ

「……」

「夜神月さんっ羽織さんっ……大丈夫ですか?」

「え、ここ病院?ですか」

「はい、そうですよ」

「風斗は、風斗は、」

「風斗さんのことですか…えっとその、----」


俺は、1人病室で呆然としていた。何も考えられない。あの看護師はこう言っていた。「お亡くなりに」ありえない。俺は無傷で睡眠薬を飲まされていただけらしい。嘘と言ってくれ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だウソダ。


終わりの日


風斗がいなくなって、数週間。俺には退院許可がおりた。親や羽織の親族が尋ねてきても、いっさい会おうとしなかった。罪悪感とかそういうものがあった訳では無い。俺には、会う勇気がなかった。それだけ。

退院して、すぐさまあの家へ帰った。何よりもそこへ行きたかった。

綺麗に直したはずの玄関、黒ずんで見えた。風斗の部屋へ入った、その時後ろから声がした。

『おかえり、羽織』


カランカラン

「あら、いらっしゃい」

「すみません、警察ですが」

「なにか御用でしょうか?」

「先日、亡くなった日神風斗さんと失踪したその友人の夜神月羽織さんについてお伺いしたいのですが」

「あ、すみません、2人にはよく来てもらっていたんだけれど、そんなに詳しくは知らないのよね。ごめんなさいね」

「そうですか…また何かあったらお伺いしますね。」

カランカラン

「はあ、失踪なんかじゃないのにね…」

そういったますたぁは一部が赤いひとつの茶封筒の端に見えないような文字を見て静かに涙を流した。

【ますたあ、風斗といきていくよ】


最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました!

電車の中で、ぼけーっとしてたら思いついた話で、かけるか不安でした。でも、とりあえず書ききることが出来たのでよかったと思います。

これからも、私の作品を読んでいただけると非常に嬉しいです。

文章とか表現とか、まだまだ勉強不足で足りないところが多々あると思いますので、アドバイスを書いていただけると励みにもなりますし、生かしていけると思うのでよろしくお願いします。


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