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御前ミカという人物1

帰路の途中、私は壮絶な後悔に襲われていた。公園で少女を助けてしまったことだ。泣いている少女を見過ごすことは男としてできなかった。もちろん人助けは悪いことではない、問題は少女が女性であるという点だ。ミカは私がどんな女性であっても接触することを絶対に許しはしない、それはどんなに相手の女性が男顔だったとしても、はたまたあまり可愛くなかったとしても、そして、アンダーグラウンドな顔をしていたとしても、さらにアビス顔であったとしても、彼女は相手を女性と認識するだろう。私よりよっぽど紳士的だ。

さらにミカはその超生物的なネットワークと能力で、私の行動を全て掌握している。もう既に私が女性と接触していることがバレているのだ。さて、今までの人生伊達に60年生きていないので、女性との接触は度々起こっていた。私はその度に許されざる罪の烙印を押されてしまうのだ。そして、そんなに罪の烙印を消すには、ミカに対して猛省の意を示し、私の身体を差し出すしかない。断罪の儀式はだいたい三日三晩は続く。若い頃でも脅威だったこの儀式。しかし、私がミカから逃げることなど到底不可能。さらにミカのことを行動不能にさせようものなら、、、この不可能をなんと形容すればいいのだろう。とりあえず抵抗はしてみるが果たして今回は何秒持つのだろう。

そんなことを考えている間に家の前についていた。玄関まではまだ距離があるので、一応剥いておく。何をかって?そんな野暮なこと聞くんじゃないよ。ゆっくりと歩を進めていくと、玄関の前で仁王立ちをするミカの姿が見えた。

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