鬼の娘3
事後は毎回そうなのだが、私はほとんど死の淵にいる。いや、本当に死の淵なのかはわからないが、しかし、真っ暗な世界に水の流れる音だけが聴こえてくるのだ。今日もそこに赤い鬼がいた。
「あら、毎度毎度よく会うわね」
鬼は笑う。
「いや、一体誰のせいだと思ってるんですか。」
私は答える。
「もういい加減、鬼の秘薬の製造と研究はやめてくれませんか。あれはあまりにも代償が大きすぎる気がするんですよ。」
「でも、お前さんは鬼の秘薬無しでミカを満足させられるのか?」
「満足させる前に死んでしまったら元も子もないじゃないですか」
「大丈夫だよ、決して死にはせん」
鬼はケラケラと笑う。
「ていうか、なんで鬼の秘薬なんてものが存在するんですか?そもそも、鬼って、その、生殖に対する欲みたいなものの多寡ってあるの?」
「え?ワシ、セクハラされてない?」
「いやそういうわけじゃなくて、純粋な興味だから...」
「これ、ミカに言わなきゃいけない案件だよね?」
「違う、ちょっと待ってくださいよ」
「このことさぁ、ミカに言ったらさぁ、創さん、あんた終わりだよ。」
確実に終わってしまうよ。これはどうにかしないとまずい。
「頼む、どうかこの事は...」
「そうかー、では1つ頼み事を聞いてくれはせんか?」
こんな時に出してくる頼み事なんて絶対にヤバいに決まっている。しかし、私には選択肢など残されていない。
「ちなみに、その頼み事っていうのは...?」
「何、簡単な事じゃ。簡単で、とっても気持ちのいい事をするだけだよ。ただ、お前はワシを気持ちよぉくすればいいだけだ。」
おいおい、ちょっと待ってくれ。それは話が違い過ぎるだろう。そんな事をしてしまったら、私は一体...。
「今度の鬼の秘薬には鬼のギャングがよく使っている成分を5倍配合しちゃおうかなぁ」
くそっ、腹を決めるしかないのかもしれない。ていうか今までの鬼の秘薬には鬼のギャングが使ってた成分なんて入れてたのか。
「ほら、聞くのか聞かんのか、えぇ?早く決めてくれんか?」
「くっ...。わかり...ました....。」
「よし、じゃあこっちへ来い。」
すまない、ミカ。でも、でもね、実はミカも悪いんじゃないだろうか。私を毎度毎度、自分勝手に絞りとって。こんなんじゃ私だって、私だって!自由になりたいよ!ということで、私は、今夜、別の人(?)に.......。
てかここどこだよ!!




