表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/64

鬼の娘2

「残念だったねぇ、お嬢ちゃん。鬼の前で一瞬たりとも油断するもんじゃないよ。」

鬼は私の中でカラカラと笑っていた。

「それじゃ、ありったけの苦しみをあたえっ...」

鬼はそれ以来、黙ってしまった。

結論を言ってしまうと、結局その鬼と私は協力関係になるし、今では普通に会話したりするのだが、鬼が私の中で見たもの、聴いたものについては全く教えてくれない。

私は私の中にあるものがなんなのか。それを見て他人がどんな感覚になるのか知ることはできないみたいだ。うーん、とりあえず創さんには1度感じさせてみたいわね。

若い頃には、私の体内に閉じ込めるっていうのはよくやったけど、感覚や思考を共有する事はしなかった。死ぬ前には1度くらいやってみてもいいかしら?でもちょっと恥ずかしいね。もう何年も生きていると、ふとこんな事を思い出してみたりする。眼下には完全に搾り取られた創さんがいる。完全に?私は完全をもう少し拡張することにした。まだまだ夜は続くし、もう少し楽しもうと思った。創さんには少しだけ悪いなという思いもあるのよ。でも、私は自分の思いを止められないの。


難しい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ