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黒龍襲来中4

ミカの目は深い深い闇が広がっていた。そして信じられない力で私の両腕を握る両の手。とにかく私はミカの目を見ていたくなくて、上を向いた。上を向いた時、人間というのは唾液を飲み込む音が良く聞こえるようになる。私の中では、炎が燃える音と唾液を飲み込む音だけがこだましていた。この状態では私は何もできない。すると、ミカはおもむろに私の顔の下を触り始めた。まるで唾液腺マッサージのようで、お昼ご飯への空腹とともに、唾液がたくさん出てきてしまう。それを飲むとまた、音が鳴ってしまう。しかし、ミカは全く唾液腺マッサージを辞める気配がない、そして私の口の中はどんどん唾液で溢れていく。私はそれを飲み下す。というか、これはミカのやり方がうまいのか?通常の唾液腺マッサージでは考えられない量が出ている気がする。いそいそと飲み下していく状態がしばらく続いて、ふと気付く。あれ?ミカがしたいのは本当に唾液腺マッサージなのか?この顔の下、喉の上をさする動作は何かに似ている気がした。そうか、これは鉄板にのったステーキをナイフで切る動作だ。ということは、私は顔下の皮膚を切り裂かれようとしている?こんな処刑方法をご存知だろうか?ちょうど私が刺激されている顔の下の皮膚を切り裂き、その傷口から舌を出させる。コロンビアンネクタイと呼ばれる処刑方法を。彼女はもしかしたらこれを再現しようとしているのか?だとしたらこれは由々しき問題だ。ミカならそうなった状態の私を生かし続け、そしてコロンビアンネクタイ状態で声が出せない状態の私は慈悲をこう声を上げることもできないだろう。こうなった以上、私は疾風迅雷の如く謝罪するしかないだろう。

「あのーミカさん。私はね、全くコロンビアンネクタイが恐ろしくないよ。むしろミカさんに処刑されるのは嬉しいよ。でも、本当に恐れているのはミカさんが処刑をすることによる精神的な負荷やストレスなんだ。本当に私は申し訳ない事をした。また、いつもの日常に戻ろう。」

完全に決まった。

小説家にーーーーーーーーーーーーーなろ

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