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黒龍襲来中3

そこはまるで土俵の上だった。唯一、実際の土俵と異なるのはドーム状に黒い炎で囲まれているという点だろう。これは恐らくあの龍、ニーズヘッグさんが行ったものだろう。きっとミカの差し金に違いない。そして、私の眼前にいるのが、件のミカだ。私が目を覚ました時、既にこの状況は整ってしまっていた。私にとってこの状況を覆す事は不可能だろう、この黒い炎もかなり怪しい、炎くらいだったら私の能力ですぐ消して出る事ができるはずだ、しかしミカはあえて炎で囲んだ。間違いなくこの炎は罠だろう。だからといって何ができるわけでもない、その上私は裸同然だ。それにしても、ドーム状に炎で囲まれていても意外と中は明るく、そして快適な事この上ない。黒い炎がゆえ、遮光性が高いのではと考えてしまうが、この炎は程よく上品に光を通してくれるようだ。おにぎりやお茶などがあれば程よいお昼ご飯を楽しめるのではないだろうか。どうだろうか、ミカをお昼ご飯に誘うというのは。こんなに心地が良い日にミカの怒りも実はそこまで深い物ではないのではないだろうか?

「ミカさん、お昼ごはんを食べようか」

私は優しく言った。

その瞬間、私達の物理的な距離はほとんど0に等しくなった。

尊い!

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