表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/64

黒龍襲来中2

不幸中の幸いにも私が掴んでいた部分だけは、布が残っていてくれた。そのおかげでなんとか最悪の状態は避ける事ができたが、ここからどうすればいい?龍の前でほぼ全裸になった時、人はまず目を瞑る。しかし、考えられる事など何一つもない。心の中には穏やかな湖と草原が広がっていた。そうだ、その草原にはロケットを作ろう。そして宇宙に飛んでいくんだ。

「ごめんなさい、まさかこんな事になるとは」

さっきの可愛らしい声が聞こえる、これは龍のものだ。

「いえいえ、私の布切れがボロボロなのが悪いのですよ」

私は落ち着いて答えることができた。

「ところで君はミカの友達?なのかな?」

「友達...というか恩人です」

なるほど、これはこれは、龍の恩人になるような事って一体何だろうか。まぁ、ミカのことだからあり得ない話ではないが、龍のトラブルを解決する事が出来るなんて本当にすごい。しかも、黒い龍だ、黒い龍のトラブルは龍のトラブルの中でも筋金入りの物だろう。

色々聞きたくなってきた、そもそも、この龍は一体何者なんだろうか。個龍情報っていうのは聞いても良いものなんだろうか。龍の名前っていうのはなんか聞くのが憚られるような、物凄く大切な物なの気がする。まぁ、でもこのまま疑問をそのままにしておくとかなり後悔してしまうような気がする。とりあえず聞いてみよう。

「えっと、つかぬ事をお聞きしますが、その、あなたは一体何者なんですか?」

「あー申し遅れました、私、ニーズヘッグと申します」

「いえいえ、こちらも急に変な事を聞いてしまい、申し訳ありません。ニーズヘッグというと、北欧の?」

「はいー、多分その認識で間違いないと思います」

「なるほどね、どうりで立派な訳ですな」

「いえいえ、私なんてミカさんと比べたら...」

「はははは、いやいやお姿の美しさ、荘厳さはミカにも勝っていますよ」

直後、後頭部に重い一撃を感じ、私の意識はブラックアウトした。

当初はウイルスが登場する話もあったのですがこの時世でお蔵入りになったのは面白い体験です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ