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幼馴染みとの恋を昇華させるには  作者: ウィング
学校生活のはじまり
3/20

クラス

入学式が終わり、各教室で簡単な説明などが行われた。


ちなみにこの学園には30〜40人がA〜Eクラスまでがあり、入試の点数順で分けられるというシビアな世界である。

もちろん私はAクラスだけど、うたはBクラスだった。

こんな感じに勉強一色な学校なのに、モデルや俳優として、地盤ができている彼がわざわざここに通う理由がわからないのだけれど…いつか、聞けるだろうか。


その日の学校は昼前におわった。



柊家と立水家は仲がいい。

家が近いこともあるし、麗華に進む人が多いために学友としての絆を育むことが多かったこともある。

事業なんかも、協力関係にあるようだ。



私は運動が好きなため、よくあるようなリムジンで送迎、なんてことはしない。

それは、うたも同様だ。仕事が無いとき限定で。



方向がかぶるため、うたと並んで帰る。

付き合いはかなり長いが同じ学校に通ったことがないため、実は初めて一緒に帰る。


本当は、朝にいたような女子軍団に囲まれていたのだが、うたが冷めた目で睨むと蜘蛛の子を散らしたようにあっという間に視界から消えた。

…彼女たちも懲りないなぁ、ていうか、冷めた目で睨む姿もイケメンとか………憎い!

私なんか何もしていなくても避けられるのに…!実際に、私のこと知っている人はよそよそしい挨拶しかしてくれなかった。




「みぞれはさ〜、彼氏とかできた〜?」


唐突だな。


「いると思うか…?」


「いや、ゴメン。いないと思う。友達すら桃桜みおうしかいないみぞれには縁のない話だったね。」



…その通りだが‼

言葉にして言われると普通に傷つく。



「怒んないでよ。…ああ、ほら」



いつの間にか家の前だった。


「あっ。いつの間に‼うた、遠回りになるんだから言ってくれれば…」


「別にいいよ。また明日ね、みぞれ」


「あっ…また明日っ!」


彼は笑顔で手を振って背をむける。


…いつの間にあんな女子の扱いが上手くなったのだろうか。

ふーん、やはり芸能界か。恐ろしいな。









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