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幼馴染みとの恋を昇華させるには  作者: ウィング
うたと霙澪の関係
11/20

女子会

今日は土曜日。立水家に遊びに行く日だ。

桃桜はうたの家でもある、立水本家が建っている敷地内にある別邸に住んでいる。

今日は立水本家で遊ぶ予定だ。

そして、私はその立水本家の中にいる。

流石、3大財閥の一つで、私の家と同じくらい大きい。

見慣れた内装も、今なら一目で高価なものばかりだと分かる。

小さい頃、価値が分からずベタベタ触っていた頃が懐かしい。


(…今日はうた、来ないだろうな。あんなに女子の扱いが上手いんだから、女子のお誘いを断るはずがない。まして、もともとの約束の相手は私達だ。身内同然の人より名家で美人な各務原さんを優先するだろう。あ、また…)


チリッとした。

気を抜くと出てしまいそうになるため息を堪えながら、立水家の広い玄関を通った。


「みぞれおねーちゃん‼」


小さい頃から何度も遊んだ馴染みの部屋に入った途端、私より頭1つ分小さい影が私に向かって突っ込んできた。


「ぐふ、か、奏璃かなり…」


小さな影はそのまま私を抱きしめる。


「奏璃、みぞれが困っていますよ」


私に抱きついていた影、すなわち奏璃がハッとしたように腕を緩めた。

そして、破壊力抜群の上目遣いで、


「ごめんなさい、みぞれおねー、お姉様」


「あ、ああ全然大丈夫だ!気にするな!」


そういうと、花のように笑う奏璃。

可愛いな。流石うたの妹。


「そういえば、みぞれ」


「ん、なんだ?」


「詩尋が、呼び出されたので少し遅れるそうです」


「お兄様ったらヒドイよね!せっかく久しぶりにみぞれお姉様が来てくれたのに」


理由を知っている私からすれば、普通だと思うのだが、二人は知らないのだろうか。


「各務原なんかの人をみぞれお姉様より優先するなんて」


…知ってたようだ。ていうか桃桜も各務原さんを知ってたのか。いや、私が話したのか?


「まあまあ、奏璃。詩尋は、今後の障害を無くしたかったのだと思いますよ」


「今までもたもたしていたお兄様が悪いのに…!」


「あの、二人とも。各務原さんをけしかけたのは私だ。うたをそう言わないでやってくれ」


「あら、みぞれが?彼女と話したのね」


「むー、お姉様が言うなら仕方ないなー」


…この頬をふくらませる可愛い子をどうしようか。


「ああ、昨日彼女に呼び出されてな。うたの彼女と間違えられた」


「…あらそう」


なぜ桃桜はこんなジト目で見てくるのだろうか。


「えー!じゃあみぞれお姉様、お兄様の彼女になっちゃいなよー!私、みぞれお姉様が、ほんとのお姉様になったらすごく嬉しい‼」


彼女は意味を分かってるのだろうか。いや、もう奏璃も中学1年生。どういうつもりなんだろうか。

いやでも、うたと結婚、か。

考えたことなかったけれど、家柄も文句ないし。どちらも家は継がないからちょうどいいだろうな。

そこまで、考えてしまったところで『みぞれ…』と私を呼ぶうたの声を思い浮かべてしまった。


「あー!みぞれお姉様ったら真っ赤になってるー!」


「みぞれ、想像してしまったのですか?」


ヤバい、どうしよう。またキュッて…

ドキドキと心臓も速くなる。

幸い、すぐにもとに戻ったけれど…今のは、なんだ…?

心臓なんて大事な臓器の異状なのに…

イヤな感じ、しなかった。


「…っああ!もう!この話は終わりだ!今日は何するんだ?」


今は朝の9時45分過ぎ。

ほとんどのことができるだろう。


「うん、水族館に行きたい‼」


「だそうです。みぞれ、よろしいですか?」


水族館か。久しぶりだな…


「いいんじゃないか?よし、行こう」


私たちは、水族館へ行く準備を始めることにした。

といっても、運転手を頼み、お小遣いを確認&親が預けてた文をメイド長からもらうだけだが。


10分程で、仕度は整った。

いつも読んでいただき光栄です!

ありがとうございます!m(_ _)m


ちょこちょこ編集してます。

助詞とか話言葉とか些細なことですので、話の流れに大きな変わりはありません。

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