閑話 Side桃桜(みおう)
本日2話目です!
短いです!
少し前、私達のパーティが行われました。
その時、みぞれの婚約者が現れるという事件がありました。
そして私は、みぞれが詩尋の気持ちに気づいていないことはともかく、自分の気持ちにすら未だ気づいていないことに、とても驚きました。
私から言わせれば、あの二人はとうの昔から両片想い。
いえ、両片想い未満かしら?
詩尋の方が、自分の気持ちに気づいている分ましだけれど、そんなに好きなみぞれの隠れた気持ちに気づけないのは彼の心が弱いせいだと、私は思います。
この関係が変わるのが怖い。振られたくない。
そんなところでしょう。
10年以上続いてきた三人の関係が変わるのは、もちろん私も寂しいです。でも、それ以上にいとこの詩尋と大切な幼馴染であり親友のみぞれに、幸せに笑ってほしいのです。
まあ、私もずっと独りでいるつもりはありませんしね?
好きな男性くらい、ずっと前からいます。
ですが、詩尋とみぞれを見守ると決めたので、まだそんなにアプローチなどはしていません。
その相手もみぞれと詩尋しか知りませんが。
二人が落ち着くまではさりげないアピールで我慢しようと思ってはや数年。
もうここまできたら呆れてしまいます。
でも、あの婚約者事件のあったあの日から、詩尋はちょっと変わったようです。
私にしたら、遅すぎるくらいですが、みぞれは困惑していました。
だから、遅すぎたんですよね。
そんなことを思っていたある金曜日の夜、みぞれから、電話であることを相談されました。
曰く、『胸がチリッとなったりキュッとなる』そうですが、こんなものの正体なんて、一つしかありませんよね?
近いうちにそうなるだろうと思っていたので、余計に結び付きやすかったですが、状況も鑑みるに、__恋でしょう?
そして、相手は詩尋ですね。
__やっとここまで来ました。結末ももう少しでしょう。楽しみです。