導入
ヒーロー。
まさに主人公。
弱きを守り悪しきを挫く、みんなの憧れ。
そんな存在、ヒーロー。
子供の頃、テレビで見た。
かっこよかった。
清々しかった。
悪者を倒す姿は子供たちの心を震えさせ、昂ぶらせ、灯をともし、夢と希望を与えた。
変身ポーズは子供たちの憧れだ。どこまでも何よりもキラキラしていた。彼らは生身でも強い。並み大抵の男が数人で襲いかかっても、相手にならないくらい強い。それほどまでに強い彼らが「変身」すれば、その何倍、何十倍もの強さになるのだ。つまり、変身ポーズというのは魔法だ。自分が強く変わる魔法。勇気を持てる、自信を持てる、一つ、何か自分と違う自分へとなれる。そんな魔法。
もう一つ、子供たちの心に強く刻まれるものがある。
それは、「正義の心」だ。
ヒーローは優しい。
ピンチには必ず駆けつけ、助けてくれる
彼らは自然を愛し、平和を愛し、そして人々の笑顔を愛している。
その姿が、その心が、子供たちの目に焼き付いて離れないのだ。
つまるところ、子供たちにとってヒーローというのはかっこよさの塊なのである。
だから子供たちはこぞってヒーローの真似をする。
テレビで見たヒーロー。
悪を倒し平和を守るヒーロー。
憧れのヒーローになるために子供たちは日々変身ポーズを練習し、正義の心を育てるのだ。
いつの日か、大切な誰かを守れるようにと。
そう願いながら…。