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ボーイ・ミーツ・トラック
俺、真島隼人!
よくいる普通の高校生なんだけど、親が海外赴任してて一人暮らし、料理はプロ並み、隣の家は幼なじみの女の子がいるくらいかな!
それで今、俺は学校に遅れそうなんでめっちゃ走ってるわけ!
「遅刻遅刻~!」
この調子だと、曲がり角で女の子とぶつかっちゃうな~!
キキーッ
「うわー!」
死んだ。スイーツ(笑)
――
俺が曲がり角でぶつかったのは女の子ではなくトラックだった。
真正面からぶつかったので当然死んでしまったのだが、
幸いにもトラックに引かれたので、転生することが出来た。
「う~ん」
ここはいったい……?
ガザッ
「あ、あなたは!」
「ん?君は一体誰だい?」
「そのめっちゃ黒い衣装、まさしく勇者!
ちょっと来てもらおうか!」
「ま、待ってよ!
どういうことか説明してくれ!」
「話は後だ!ついてきな!」
そういって強引に俺を詰め込んだのは、現実世界で俺を引いたトラックだった。
完