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突然のデス・ゲーム
平凡に普通に生きたい。
そんな俺の願いとは裏腹に、音もなく突然現れた「死神」と名乗る怪物はこう言った。
「殺し合いに参加しろ」
俺はそいつにこう言った。
「俺はしがない小説家だ。だれが参加しているかは知らないが、肉体派がいると仮定すると、この勝負はアンフェアだとは思はないだろうか」
すると死神はこういった。
「貴様には、書いた物語をそのまま実行出来る能力を授ける」
なんてこった。
ミステリーでよく人を殺めているが、現実でそれを実行しようとは!
怪物は続けてこう言った。
「参加するならついてこい。参加しないならば、この場で記憶を消去させて貰う」
俺は少し考え、こう答えた。
「俺は――――。」