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ゼロに収束

作者: 希羽



この世に完全な無はない


すくなくともこの世界で目覚めてから18回目の春に、


こんなことを考えて疑わないでいられるほど私にとっては説得力がないらしい




無=0


それがあるとしたら間違いなく誰かの みんなの頭のなかで


証明なんてできなくて


夢妄想と同じ世界で


桜色が暖かくて




でもゼロという扱いをうけるもので溢れていて


ほとんどゼロなものをみんなはゼロと呼ぶし


助けてという声も小さければ嘘にされた



理由はもううんざりするほど暗い部屋で繰り返したよ


人がたくさんいるからだ


数という思想を開発した私たちの前任者達は


統一と統制のために抽象を具体化してきた


みんなのため


自分のため


未来のために




でもそれは高いところから世界を視たときのお話




線路の下から おはよう と顔を出す小さな白い花はきっと地図にはのらない


これが百万と咲き誇っていれば


うんざりするほどの人が彼らの存在に価値を感じるさ


消えてしまったら惜しまれるさ





私のこの気持ちはどうだろう?





今日は朝が少し静かだね


と、


流れる鋼鉄の激流は私の髪の毛に余韻を残して、




風圧で君のその小さな笑顔を切り落とした。




弱くても大切なもの


惜しんであげることが愛情なら



注ぎます


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