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7話

一週間の連続投稿。疲れますね~でも楽しいです。


感想待ってます。では本編をどうぞ。

暑い夏の教室でぐったりとした二人が会話をしていた。


「慧太ぁー今度の体育男女混合の二人三脚らしいよー」

「あぁーそういや男女混合だって言ってたけど二人三脚は初耳だなー」


紗希と二人三脚か……肩組んで?いや、腰に手を当てて?いやいやそんなことしたら怒られそう、ってか俺、腰に手を当てられたらくすぐったくて笑が止まらなさそう。いやむしろ紗希はそれ狙うだろうな。


「後ねー後ねー騎馬戦~」

「うわ、危ないだろそれ」

「あたしが上で、慧太が下で、右と左に隼人君と綾太君ね」


あぁーうん。予想通り、多分、明日香ー!とか言いながら攻めるんだろうな。


「そういえば、学園祭の体育祭でも同じような事やるよな?」

「うん、予行演習だからねー、この4人で天下を目指すぜよー!」

「まぁ頑張れ龍馬さん」

紗希は机に突っ伏したまま勝利を宣言したのだった。



うちの学園祭はホントたくさんイベントがあって面白い。

ちなみにその時期が近づくと男の娘(おとこのこ)こと樋口綾太。いや、綾子が女子たちにとっ捕まえられる。

そして捕らえることに成功した女子たちはこう言うのだ、どんな服が良いかな?メイド?!メイド行っちゃう!?お帰りなさいませーって!?それいいじゃない!やろうやろう!

メイド……あーお姉ちゃんって言わせたいなぁ~へ、へへ……。


きゃ!大変!あんた血が出てるわよ!?誰かーティッシュ持ってきて!

あっ!ティッシュあたしのもお願い!


やれやれ、今年の女子(綾太と同じクラス)は妙なテンションに包まれているようだ。


「慧太うるさぁい」

「え?あ、ごめん」

……え゛?!俺、口に出してたか?!




その頃、またもやあの男が怪しげな行動を取っていた。

「おっ見えた!紗希ちゃん見えた!アハハッラッキー!やっぱ可愛いなぁ」

例の男が遠くから望遠鏡を使い紗希を監視していた。


「んだよアイツ!またかよ!アイツ紗希ちゃんの何なんだよ!退けよ邪魔だよホラホラ!」

手で空中を掻き、怒鳴り散らしている。慧太が邪魔なようだ。


そんな彼が覗く望遠鏡にまた邪魔な男が入り込んできた。


「おいおい邪魔が増えてんじゃ……ってアイツじゃねーか!!」

なにやら男は慌て始めた。





「ね、ねぇ慧太くん。助けて、お願いだから助けてぇーー」

綾太が俺に助けを求めてきた。彼(彼女?)の後ろでは鼻にティッシュを詰めた女子複数が

俺に視線で「ダメよ!佐藤君!綾子に手を貸してはダメ!」と訴えてきた。

ちなみに綾太は今、髪型だけ女の子にされている。それでも十分女の子だ、しかも変声期に見捨てられたと来た。それにしても綾太は、いや、綾子だったか。もうちょい髪が長ければ俺好みの(紗希)女の子に……ってそうじゃないよな。


しばらく考え込み、紗希を見た。


話し掛けようとしたが、止めておいた。だって、寝ているだもん……オイオイ待て待て、あの紗希が机で寝ているだと!?


嘘だろおいおい、痛くて寝られないんじゃなかったっけか……?!



視線を綾子(綾太)に戻し、そして彼女への答えに困っている所に一人の男がやってきた。


「よぅ慧太。スクープあるか?」

……ありますよ。そう答えると、彼はそれは何だ?!と食いついてきた。

とりあえずティッシュ詰めた女子がそれに該当しますがそこはスルーですか?


それはともあれ、この人は新聞部の部長で名前を大山蒼輔おおやまそうすけといって俺の先輩だ。

そう、朱音さんの上司に当たる人。

メガネが似合ってて笑うとモデルか何かの人ですか?と言いたくなる。


ちなみにメガネを外すと何も出来ない人になってしまうので注意が必要。

生まれつき視力が悪いらしい。



「で、スクープは!?」

そう言われ目の前に居る綾子に目配りする。そして蒼輔先輩が彼を見て目を輝かせる。

今の綾子は男子生徒の身に付けている白いカッターシャツに黒い長ズボンを着ている。

それを見た蒼輔先輩が思いついたかのようにしゃべり出す。

「まさか……!彼女は男装が趣味なのか?!これはスク」

「ち、違いますよぉー!ボクは男ですよぉ~!」

全力で否定する男の娘こと樋口綾太(現在綾子)。

それにしてもせめて声だけでも男にしてやってください神様よ。男でも変声期が来ない間は電話口でも『奥様でいらっしゃいますか?』と間違われる事があるのだから。だからせめて変声期を与えてやったらどうでしょう?


そしてそんな綾子が本格的に可哀相になってきたから俺から蒼輔先輩に説明する事にした。



「先輩、彼女は……ぁ、違う。彼は」

「やっぱりか!?しかもボクっ娘ときた!やはりこれはスク」

うわぁぁああああん。綾子が教室を出て行ってしまった……。

本気で彼と彼女を間違えた……!しまったぁーやっちゃったー、ゴメンよ綾子、許してくれ。



「くくくくくっ………」

「あ、あれ?起きてたのかよ」

くくく、と小声で紗希が笑っていた。


そして紗希が一言。


「だって机痛いんだもーん、あははっ」


一週間疲れましたね、そういうわけで次回の連載は来週です。


感想を送ったり評価をしてくださるとやったかいがあったというものです。

なのでよろしくお願いします。


また来週お会いしましょう。

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