4話
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「紗希、鍵貸して」
「はい」
鍵は俺も持っているがそれよりも紗希が家に着く直前から手に持ち歩いてたので俺はそれを受け取り鍵を開けた。
それにしてもさっきから紗希がニヤニヤしている。いやニヤニヤは言いすぎか。でも表情に表れてるとおり嬉しそうなんだよな。
中に入り、靴を脱ぎ真っ先にソファーへダイブ。やわらかい感触が顔全体に当たって気持ち良い。
「疲れたーちょっと休憩」
そう言ったのは俺じゃない、紗希だ。
まだ夕飯の準備とかしないの?そう言うと紗希は、休憩って言ってんの。ほらここ座る
と言ってソファーで寝転ぶ俺を手招きした。
「ぁぇ?俺が休憩かよてっきり紗希だと思ってた」
俺はここと指定された場所、要するに紗希の隣へ座る。
そして俺が座った直後。
「よいしょー!」
紗希が両手を俺の頭をしっかりロックし、そのまま自分の膝元へ力強く引き倒した。
そして紗希のお膝元に俺の頭部が勢いよく直撃した…………正直痛い。
痛ってーな……そう呟くとアハハと笑いながら頭を撫でてくる。撫でるのはいいんだけど、残念ながらそこは無事なんだよね。出来れば痛い所をさすってもらえると嬉しいんだけど……。
しかしこのシチュエーションはとても恥ずかしい、でも逆らうと夕飯抜かれそうだし……。あーでも少しの可能性に懸けて頼んでみようかなー。
「膝枕はいいんだけどさ……俺、お腹が空い」
「慧太」
「あ、はいすいません」
やっぱ無理かー!アハハッ!そうだよな!無理だよな!もう!お腹空いたよ!アハハッアハハハハ…………何なんだこのから元気は。
それからしばらく紗希は俺の頭を撫で続けた。それにしてもお腹空いた……。
ねぇ、そろそろよくない?俺がそう言うと
「よくない、後10分」
そう返ってきた。どうやら後10分で夕食が……いや待てよ、後10分で夕食の準備をするんだ。
そうなるとプラス30分の計40分も待たなくちゃイケないのか……。腹減った。
「ごめん、寝ても良い?夕食が出来たら起こして」
「あ~うん、良いよ。じゃおやすみ」
それを聞いてゆっくりと目を閉じる。
頭を撫でられているせいだと思う。心地が良い。もう寝てしまおう……どうせ起こしてくれるんだし。睡魔よ、お前が今ここに現れることを許可してやるよ。
そう思った途端、俺の意識はどんどん遠くなっていった……。
遠のく意識を横目に紗希がこんなことを言った。
「今だったらキスしても大丈夫だよね」
「良くない」
直後俺の眠気が吹っ飛んだ。こんなこと聞いて寝ていられるか。
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