2話
連日投稿のため内容が薄かったり短かったりします。ある程度のアクセス数を記録するまで我慢していただけたらと思っています。では本編をどうぞ
俺と紗希の席は近い
俺の席の後ろが紗希。だからこうやって
「よっと」
「はい弁当オープン。今日もいつも通りがんばった」
「ありがとな、じゃあいただきます」
この頑張ったと言うのはほぼ手料理のときだけ発言される。
たまに、稀に電子レンジの、チン!と言う音で目覚めるときがある。
その時は「ごめん……ちょっと時間無かった」と紗希は言う。
俺が席を180度回転させ、一緒に紗希お手製の弁当を食べる。
いつも思うがおいしい。一人暮らしの俺にとってすごく良い。
食べながらに聞いてくる。
「午後の授業って何?」
「確か現代文と理科だった気がする」
「だるーやってらんないね?あの先生あたし嫌い」
そだね。先生ロリコンだしね……。いい年してあれは無いわ。
「まぁまぁそう言わずに受けておこうよ」
サボると単位が取れないし、授業にもついていけなくなる。
「じゃあ帰ったらいろいろと覚悟しててよね。あたしがスッキリするために甘えるから」
……またか。俺だけが知る紗希の豹変ぶり、クラスの連中はそれを知らない。知る由が無い。
それにしても……。
「甘えるって、良く堂々と言えるな俺だったら言えねーよそんな言葉」
「甘えたいの?いいよ、可愛がってあげる」
「そういうことじゃなくてね……」
なんか誤解されたよおい。
俺の家は結構ここらでも立派な一軒家で親は揃って海外へ赴任している為
この家には俺しか居ない。でも親はそんなことを気にしていない。紗希がいるからだ。
紗希は近所に住んでてよく俺の家に来ることがある。今日の朝みたいに……。
まぁ、不自由は無いから別に困ったことは無い。弁当だって紗希が作るし3食とも紗希に作ってもらって……まぁ、要するにほぼ全てにおける家事を紗希がやっている訳だ。
そもそも紗希は昔から俺に対して好意を持っていた。
◆
俺が5歳の頃の話。
その日、俺は紗希に電話で呼ばれて遊びに行っていた。
紗希の家は俺の家と比べ少し小さい造りになっている。ちなみに俺はこれが普通だと思っている。
普通通り紗希とおままごとをしていた時だった。
おままごとにしては凄くシリアスなおままごとだった記憶が俺にはある。
「おー慧太君じゃないか、いらっしゃい、よく来たね」
「こんにちは、おじゃましています」
紗希のお父さんが俺に挨拶をした、5歳にしてはキチンとした挨拶を返した次に問題が起こった。
「けいたくん」
「なに?さきちゃん」
マジックテープ式のニンジンをバリバリしながら俺は紗希の言葉を待っていた。
「大きくなったらね、さきね、けいたくんのおよめさんになる!」
「な、何だって!?紗希!この間は『パパのお嫁さんになる!』って言ってくれたじゃないか!」
俺がそれに答えるより早く紗希のお父さんが反応した。
『大きくなったらパパのお嫁さんになる!』
確かに世の中のお父さんにとってこれほど嬉しい言葉は無いだろう。
それゆえに動揺してしまったのだと年齢を重ねるに連れ俺は気づいた。
「な、何故なんだ?お父さんの事嫌いになったのか……!?」
そのときの俺は何も言わずこの事態が収まるのを静かに待っていた。
嫌いになったのか?そう質問された紗希はううん、と首を横に振った。
「おとーさんのこときらいじゃないけどおとーさんよりけいたくんのほうがすき」
そう言われたお父さんは何も言わず部屋を後にした……。
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