12話
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監禁生活1日目(土曜日)
「なぁ、紗希。まぁこれだとトイレには行けるけど……けど何でヒモで俺のお腹を縛ってるの」
「いや、こうすれば」
「うっ……!おいおい引っ張るな引っ張るな、間違えたらSMに発展するから止めようよ」
「あぁ、そっか。それはマズイ。そんな生活あたしは望まないからね~」
俺はこの展開すら望まないけどな、くそ。
トイレから出てくるや否やニコッと微笑む紗希が『さぁ行こう』と言って来る。
どう聞いても『逝こう』に脳内変換されてしまう。それ逝けアン……何を考えてるんだ俺、流石の俺でもコレだけは自重するとしようぜ。ってかホント昨日の夜眠れなかったせいなのか頭がどうもおかしい……いつもの調子が出ねーや。
そういや、そもそもなんでこんなことになったんだっけ?
紗希に手を引かれながら自室へと入る、入って左に見えるのは俺のベッド。そして俺はそこにあるベッドで今すぐ寝たい。
睡眠欲が半端じゃない。とにかく寝たいから紗希、どうかこの俺を自由にしてくれ。
「なぁ、寝ても良い?昨日寝られなくて」
そう言って紗希を見ると少しだけ嫌そうな顔をした。ったくお前は何が望みなんだ、腹立つわー。
「ん~どうしよっかな、まぁ仕方ないよねー隣にこんな美少女が無防備にも薄着で寝てるんだから気が気じゃ」
「あんまり調子に乗るなよ、あと頼むから薄着にはなってもそれは俺の前だけにしてくれよ……?」
頭に来た、こっちはお前のせいで一睡も出来なかったと言うのに関わらず寝かせないつもりか。
眠らなかったと眠れなかったの違いは大きいんだ、だから寝させてくれよ。
「怒られちゃった……でもその後に言った事ってつまり?」
あぁ、くそ。もうストレス溜まって来た。寝れないとこうなってしまうのか俺は。
「ったく俺に聞くのかよ、それくらい自分で考えろ……あとホントに眠たいから。もう寝る」
そう言ってベッドに腰掛け、横になる。はぁ、ようやく寝れる。
それからは早かった、いつもすぐには寝られないのにこの時はすぐに寝ることが出来た。
◆
「ねぇ、部長。こんな街中に来て何するんですか?」
新聞部の部長、副部長は現在街中をうろうろしていた。
『もう、いい加減に新聞出さないと部が消える』
そう副部長こと朱音が冗談交じりに呟いたところ部長こと蒼輔が過剰に反応し、それはマズイ、ネタ探しだ!と街中へ出向いていたのだった。むしろ『新聞部消滅の危機?!』とかいうタイトルで出せば良い話だったりするのだが蒼輔はそれに気づくはずも無く……。
「こんなところに来なくても学校で何か探せばいいじゃん」
正直ダルイ朱音はさっさと学校へ戻りたがっている。
「副部長は学校にいるだけでスクープが掴めると思っているのか?俺はそうは思わない、この間のストーカー事件についても校外で起きたスクープだろ?だから捜査の範囲を広げるんだ」
馬鹿な程真剣なこの知的なイケメンの(ただし、あくまで知【的】であり馬鹿に変わりは無い)彼は周りからヒソヒソと自分のことを噂されていることにも気づかずにどんどん歩みを進めていく。
「ふ~ん、そうなんですかー部長、でも蒼輔、こんな場所で事件なんて起こるはずないじゃないか。それに本物の事件なんて一生に一度立ち会うかぐらいだよ?だからあたしが考えるには学校で盗聴器とか隠しカメラとか仕掛けてそれを見張ってたほうが良いんじゃない?例えば慧太君の教室にセットしておくとか。あるいは、慧太の行きそうなところに仕掛けたり、いっそのこと慧太本体に仕掛けたりさぁ……」
朱音のストーカー発言に蒼輔は思わず顔を引きつらせる……。
「あぁ、朱音怖ぇーお前怖いわ、俺さっきゾクッとした。慧太が好きなのは分かるがそこまでとは……」
「ふふふ、紗希になんか負けないんだから」
それは不敵な、というより、やってやろうではないかというような笑みだった。
慧太も大変だな、一人他人事のようにネタを探し続ける蒼輔だった。
感想ください頼みますよ~。感想来なかったら打ち切りですからねー。
読者のいない作品なんて書く意味ないっすよ。でないとワードに書いているのと変わりないですからね。
なので感想ください。そして【俺と彼女と妹と。】も感想よろしくお願いします。