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ひとり

作者: 礀嵜 アオイ

自分の気持ちがよくわからない


宇宙と同じくらい、宇宙よりも真っ黒でよくわからないかもしれない

深海と同じくらい、深海よりも真っ黒でよくわからないかもしれない


宇宙の日影と同じくらい、海の底を這う波と同じくらい冷たいかもしれない

宇宙の日向と同じくらい、海の下で滾るマグマと同じくらい熱いかもしれない


よくわからない

よくわからないけれど


宇宙も深海もきっととっても大切なものだから

自分の気持ちもきっと同じくらい大切なものかもしれない


自分の気持ちなんか要らないと言ってしまうのは

宇宙も深海も全てわかって

宇宙と深海なんか要らないと言われてしまってから

それでも遅くないのかもしれない


自分の気持ちなんてよくわからないままで

曖昧でありのままが良いのかもしれない




読んでいただきありがとうございます




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