日本の昔話 「〇〇太郎」
川の上流から流れて来るのが桃じゃなかったら?!、と言う事で作ったお話しです。
日本の昔話 「○○太郎」
ナレーター
「昔々、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました」
ナレーター
「天気の良い日におじいさんは川へ魚釣りに、おばあさんは山へ山菜捕りに出かけました」
ナレーター
「おじいさんが川で魚釣りをしていると川の上流からどんぶらこ~どんぶらこ~と大きな大きな無花果浣腸が流れて・・・・・」
子供の声
「ちょっと待ったあぁ~」
ナレーター
「ん!、なんでしょうか?」
子供の声
「なんでしょうかはないでしょ、なんで無花果浣腸が流れて来るんですかっ!、無花果ならまだしも無花果浣腸なんて、このままは話が進めば僕は「無花果浣腸太郎」になってしまうじゃないですか?!」
それもそうか!。
ナレーター
「いや、でも、台本じゃ無花果浣腸って・・・」
子供の声
「誰がこんな事考えたんですか?」
この短編小説の作者の俺だけどね。
ナレーター
「脚本家の方でしょうね?」
子供の声
「せめてもう少しまともな物にしてくれませんか」
脚本家
「じゃあ~、俺ぇマスクメロンが好きだからマスクメロンで・・・」
子供の声
「あのさっ、日本の昔の物語でカタカナのマスクメロンは無いでしょうマスクメロンはぁ」
脚本家
「ん.んん~?、じゃあさ、スイカはどうだ!、スイカは西瓜と漢字で表現もするし」
子供の声
「それもねぇ~、・・・・国や地域によって違いはありますが、木に生る食べ物は果物で、露地栽培の食べ物は野菜と分類されたりもするから・・・・桃太郎からの流れから行って今回も木に生る食べ物の方が良いでしょう?」
脚本家
「林檎はどうだ?」
子供の声
「林檎の産地で既に存在する可能性がありますよねぇ~?」
脚本家
「では、葡萄は?」
子供の声
「それもねぇ・・・」
脚本家
「梨?、栗?、蜜柑?、石榴?・・・・・???」
子供の声
「なかなか良い物が無いもんですねぇ?」
脚本家
「あっ、じゃあさ梅はどうだ梅は?、梅は酸っぱいけれど木に生えているから果物として分類されたりもするけど誰も梅を果物とは思ってもいないから意表を付けるし注目はあると思うぞ?!」
子供の声
「確かに、今まで梅は果物とは思っていませんでした、意外性があるので話題にはなるかもしれませんね?」
脚本家
「だろっ」
ナレーター
「あの~、もう既に放送時間が10分を過ぎたんですけどぉ」
そう、日本の昔話の1話の放送時間は12分しかないのだ!。
子供の声
「ええ、じゃ、梅太郎でいきましょう梅太郎で」
脚本家
「よしっ、じゃあ急遽台本の主役名を無花果浣腸太郎から梅太郎に変えて・・・」
放送時間残り1分。
おじいさん
「あの~、良いですか?」
脚本家
「なんだ!、どうした?」
おじいさん
「実は~我が家には既に一太郎と言う息子がおりまして~」
脚本家
「ぐっ!・・・」
そう、○○太郎の「太郎」とは一般的にその家の長男に名付けられる事が多く次男は「次郎」と名付けられるのだ。
放送時間残り10秒
脚本家
「じゃあ~、この際だっ名前は・・・・・」
放送終了
昔から日本で語り継がれているお話の主人公は「太郎」と付く名前が多いんですが、昔は現代日本よりも少子文化だったのでしょうか?、それとも、長男が持て囃される文化だったのでしょうか?、後者だとしたら兄弟間の差別になるんじゃないでしょうかねぇ?。